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「田中真紀子」研究

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163588704
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

政治はドラマだ。権力とカネ、忠誠と裏切り、そして男と女、女と女の愛と嫉妬と憎しみの物語。

目次

田中真紀子問題に発言しなかった理由
ワイドショー化する政治の問題
TVはどこまで真実を伝えているのか
ワンバイト化する日本の政治
角栄と真紀子の共通点「批判を否定するだけで証拠は出さない」
角栄の二つの遺伝子問題
自民党がいまだひきずる角栄型政治
真紀子が引き継いだ角栄の“生物学的遺伝子”
真紀子の何が問題なのか?
角栄・真紀子親子の異常な人気ぶり〔ほか〕

著者等紹介

立花隆[タチバナタカシ]
1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒。文芸春秋に入社した後、再び東京大学哲学科に再入学し、在学中から評論活動に入る。74年の「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文芸春秋」11月号)は首相の犯罪をあばいて社会に大きな衝撃を与えた。社会的問題のほか科学技術など、その活動領域は広い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

42
田中角栄が残したもののひとつは金権政治という手法で、いまも自民党に脈々と受け継がれている。もうひとつが生物学的遺伝子を受け継いだ娘真紀子の政治家としての器量で、これらを検証したのが本書(2002年刊行)。「真紀子の十メートル以内に近づくと火傷する」「人間には、敵か、家族か、使用人の三種類しかいない」など、数々のエピソードから見えてくるのは剣呑な猛女の姿。脳梗塞で倒れたあと、角栄帝国をいとも簡単に崩壊させたのが実の娘だったという経緯が凄まじかった。2024/11/07

マッピー

22
いつの間にかすっかり姿を見せなくなってしまった田中真紀子。気持ちのいいほどはっきりした物言いをする半面、我を通す強引ぶりに辟易もした。そんな彼女って、どんな人なの?っていう本ではありませんでした。この本を読んで詳しくなったのは、田中角栄について。金権政治の中枢にいて、日本の政治を腐敗させた張本人と思っていたけど、そしてそれは間違ってはいないのだけど、読んだ後田中角栄を少し好きになった。所詮田中角栄は「おやっさん(親父さん)」で、田中真紀子は「お嬢」なんだな。2022/12/08

masabi

17
金権政治の完成者であった田中角栄の強さと魅力は卓越した問題調整能力と官僚を飼い慣らしたリーダーとしての器、人柄であった。けれど問題調整は損失に対する財政出動という形でなされたので、短期的には効果を上げても長期的には事業者の自立心を奪い、かえって害悪になってしまった。顕著なのが日米貿易摩擦である。外交問題から国内問題へと視野を転換し解決したが、日本の膨大な財政赤字を決定付け以後同様の対策が取られ赤字はどんどん膨らんでいく。また地方で人金を握る土建屋を擁したため公共事業も頻発した。2015/04/13

シロクマとーちゃん

5
角栄と真紀子はどちらもスター性がある政治家だ。しかし、政治的信条も人生観も社会観も全く異なるようだ。筆者は真紀子の良い点、悪い点、両方をあげている。必ずしも見捨てていない。また、角栄のことも、金と官僚を極めて上手に利用した男として捉えているが、必ずしも悪の権化とは思っていない。むしろ、多少同情的に語っている。2015/09/28

ゆーさん

1
角栄、真紀子の親娘の対比が面白い。2021/12/03

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