内容説明
江戸っ子のおやじ、猫の好きな妻、下宿屋のお婆さん、五十数年前の戦友、豚カツ屋の主人、映画監督、テレビのプロデューサー…街の人びとが織りなすお伽噺。ほろりとくるショートショート71篇。
目次
段ボール箱
思い出
顔
頑張ります
お二人さん
椿香尼の笑み
糞勉強
弁当は若さの素
狸の目
ずい分と泣いたけど〔ほか〕
著者等紹介
池部良[イケベリョウ]
1918(大正7)年、東京・大森生まれ。1941(昭和16)年、立教大学文学部英文学科卒業と同時に東宝文芸部に入社。島津保次郎に見出され俳優に転向し、同年7月、「闘魚」で映画デビュー。5年間の軍隊生活を経て、映画界に復帰し、戦前戦後を通じて二枚目スターとして活躍。1991(平成3)年『そよ風ときにはつむじ風』で日本文芸大賞受賞
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