家族力

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784163587806
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ばらばらの家族をたばねなおす―実説『あかね空』告白的家族論。

目次

1 家族の力(家族力)
2 家族の絆(三度目の所帯に嘘はなし;家族四人五万円で暮らすには ほか)
3 明日はあなたの味方(狛犬が導いた海辺大工町;町は生きている ほか)
4 家族の愛―もうひとつの『あかね空』(子犬と「縁起かつぎ」;終の住処 ほか)

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
昭和23(1948)年、高知県に生まれる。東京都立世田谷工業高等学校電子科卒業。会社員を経て平成9(1997)年に「蒼龍」で第77回オール読物新人賞を受賞。14年に『あかね空』で第126回直木賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なおみ703♪

7
『かんじき飛脚』『あかね空』と山本一力さんを読んでから、人柄を知りたくなりふとエッセイを見つけました。学生からの小説家志望ではなくて、紆余曲折あったんですね~。赤裸々に告白することで今を正直に生きる、家族束になることで課題を打破できる、うらやましく思いました。「あかね空」を執筆にあたっては、直接には借金返済、があったようですが、突然亡くなった母の影響も大きいようで。別れた父のことをぐずぐず言わないきっぱりした母、強いなぁ。池波正太郎も好きだったとか。山本氏は「人情」を深く感じ入る人でもあるようだ。2018/09/24

ジュースの素

5
自身の生い立ちを書くのには勇気がいると書かれているが なるほど勇気の必要な育ち方だったなぁと。 父親がもの凄い人で 莫大な金儲けもしたが崩れるのも早かった。 そうなっても無心をしてまで遊び歩いた。そんな血があるかどうか、山本氏も心の起伏の多い作家だ。2015/03/09

りょうけん

2
☆4つ 山本一力さんを読み初めて一月ほど経った今日このごろ。数冊の本をすでに読み、今回はじめての小説ではない(と思うw)エッセイ本です。 かなり面白いエッセイであります。2002年に直木賞をもらった後に上梓された本だということで、半分は「どぉだ直木賞だぞ偉いだろ。えっへん! 悔しかったらお前も盗ってみろ」という感じの内容です。でも決して嫌味はなく面白いのです。 本文139ページ。アメリカ製赤い缶コーラにまつわるまあこれも自慢話。(当時缶コーラは未だ日本では売っていなかった、らしい) この話2015/08/03

タックン

2
江戸の情緒のすばらしい一力さんの作品に魅せられ、一力さんの家族の考え方を知りたくて、購入しました。三度の結婚を経験し、何度も自分をやり直し、たくさんのお金の苦労もされたようです。たくさんの人とのかかわりがあってこそ、作品の中に出てくる人のこころがあったかいのかと思いました。自分のあり方、家族のあり方に、悩んでいる方にはいいきっかけを与える本だと思います。2012/09/25

tohoho

1
消しゴムで消したい過去に、真摯に向かい合い、包み隠さず書くことで、「家族力」を結集した強固な一枚岩の、山本一力家の今がある。短編ひとつ書き上げたことのない筆者が、二億円の借金を返すために、作家で身を立てようと決意し、直木賞を受賞という快挙はまさに驚き。2012/11/10

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