内容説明
日本各地、アラスカ、カナダ、メキシコを旅した世界唯一のカヌー犬へ捧ぐ、哀切の物語。
目次
第1章 出会い
第2章 成長
第3章 彷徨
第4章 エデンの園
第5章 訣れ
著者等紹介
野田知佑[ノダトモスケ]
1938(昭和13)年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。教員、雑誌記者を経てエッセイストに。「川遊びカヌー」を提唱し、国内をはじめ欧米、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアの川を楽しむ一方、環境破壊につながる河川改修、ダム開発をおしすすめる国土交通省の蛮行を一カヌーイストの立場から告発し続けている。1982年『日本の川を旅する』で第9回日本ノンフィクション賞新人賞、1998(平成10)年、一連の活動に対して毎日スポーツ人賞文化賞を受賞
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感想・レビュー
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たけ
13
再読なんだけど、登録していませんでした。 とある読書会で紹介した際に、懐かしくなって再読。 やっぱり、いいね(^^) 野田さん最高です♪ 今度四万十川に行ってみようかな(^^)2017/10/27
Cornelius
4
カヌーイスト野田知佑氏と相棒ガクの一生の記録。自分もかつて犬と共に生活し、キャンプやアウトドアに繰り出していた時のことを思い出しました。それにしてもガクさんのように本能に生き、相棒や友達に愛されて生き、いろんな景色を見られたことは、うらやましい限りです。犬に嫉妬します…笑2019/10/23
ミノカサゴ134
2
椎名誠のエッセイで、ガクを知った。当時、自分も犬を飼っていたので共感を覚えた。椎名さんがガクの「養父」だとすると、この本の著者である野田知佑さんは「実父」に当たる。ガクとの出会いから「訣れ」(別れ、ではない)までが、アラスカ、カナダをはじめ日本の川下りを含めて淡々と描かれているが、クマやグリズリーとの遭遇と闘いなど、その場にいたら膝が震えるような体験を重ねて二人の絆はより深まっていく。ガクが最後を迎えるところは、かつての自分の犬の死を思い出してしまい、読むのが辛かった。「好漢ガクよ、もって瞑すべし!」2018/12/28
いちご大福
1
野田さんといえばガク、というイメージはあったものの、ガクがこんな刺激的な一生を送った犬だということをこの本で知りました。転覆したカヌーとともに流される野田さんに付き合う老犬ガクの表情を想像しただけで、二人の過ごしてきた時間の濃さが分かるような気がしました。2018/09/12
そのあと
1
ゴールデンレトリーバーを飼っていて、ガクみたいに自由にさせられたら、どんなに喜ぶだろうな、と想像しながら楽しく読みました。ちなみにうちの犬もカヤックに乗って川下りを始めました。2014/07/18