考えるヒット〈５〉大きくふたつに分けるとすれば

近田 春夫【著】

文藝春秋（2002/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 196,／高さ 19cm
• 商品コード 9784163584508
• NDC分類 767.8
• Cコード C0095

内容説明

浜崎あゆみ、モーニング娘。からＤＡ　ＰＵＭＰ、ＲＩＰ　ＳＬＹＭＥまで書き下ろしボーナストラック１８曲を含む、１１４曲を大分析。曽我部恵一、ムッシュかまやつ、筒美京平との強力対談三本も収録。

目次

相変わらずの好プロデュース、あゆはだんだん辛口の方向へ
シンプルな曲構成の中にみるＫｉｒｏｒｏの「企業努力」
「心の交流」を感じるＭＩＳＩＡと吉田美和
品があってエロティック！今年はｍ‐ｆｌｏの年になる
ポップではなくポップアート？『ミニモニ。ジャンケンぴょん！』
心情の吐露でなく“描写”に成功　気もたせなくるり『ばらの花』
よく判らないのは意図的？ＣＲＡＺＥの『交錯』
往年のＶＡＮとＪＵＮ？ヒッキーと倉木麻衣
もっとくどき上手に！椎名純平『無情』の下心
「ウチは別格」的な粛々感、マイラバ久々の新曲は強気だ〔ほか〕

著者等紹介

近田春夫［チカダハルオ］
１９５１年２月２５日、東京都世田谷区生まれ。幼稚舎からの慶応義塾を大学で中退、７５年に近田春夫＆ハルヲフォンとしてデビュー。８０年代以降はＢＥＥＦ、ビブラトーンズなどを率いて時代の先端の音楽を生み出すかたわら、俳優、タレント、ラジオＤＪ、ＣＭ音楽作家、作詞家、作曲家、プロデューサー、そして歌謡曲評論家として独自の批評的スタンスで活躍する。８６年にはプレジデントＢＰＭを名乗って日本語ラップの先駆者となり、８８年には人力ヒップホップ・バンドのビブラストーンを結成し、精力的に活動。そして、９７年からはソロとしてＡＦＲＯＭＩＸ、ＮＯ　ＣＨＩＬＬ　ＯＵＴなどの名義でゴア・トランス・テクノのシングルを次々と発表している
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感想・レビュー

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[りり]

Ｍ-ＦＬＯは『品があって、エロティック』なのだそうだ。一時期『ｃｏｍｅ ａｇａｉｎ』ばかり聴いていた時があったので、嬉しかった。Ｖｅｒｂａｌのラップは本気でヤバイと思う。

2014/09/13

[もんごる]

中島みゆきを初めて聴いたときの感想を引用：「悪夢を具現化する為の楽器があらわれたように思えた」

2009/05/10

[寺基千里]

5冊目にして近田春夫との共通項が発見できた。それは彼が語るように、「説明」＝「趣味」という事。音楽を純粋に楽しみつつも、頭の中ではその曲に対して「どこに惹かれるのか？」など何かを考えているように思う。 近田氏は「考えるヒット」その考えを簡単かつ分かりやすい表現や言葉で伝えている。僕自身も分かりやすくかつ柔軟な文体で音楽を語りたいと思う。

2019/08/25