内容説明
ピアノやハープ、大型でこわれやすい楽器はどうやって運ぶのか?読みにくいスコアを美しいパート譜に清書する写譜屋さん、使うのは耳か目か?裏方のこだわりの仕事ぶりをユーモラスに描くエッセイ集。
目次
裏方の大将は超多忙!
ピアノとハープの大移動
一日アルバイトをやってみた
オーケストラ御用達の運送会社
ドクター・イン・レジデンス
シャフヤは大変だ!
東京ハッスルコピーの人たち
「クラシック」を定義する
ピアノのお医者さん
プロによるプロのためのプロフェッショナルな調律
アンコールはいつから始まった?
音楽会にチラシが多いワケ
著者等紹介
岩城宏之[イワキヒロユキ]
1932年東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部打楽器科中退。’54年NHK交響楽団(N響)副指揮者となり、’56年N響演奏会でデビュー、’63年N響指揮者に就任。国内の主要交響楽団の他、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、バンベルク交響楽団、ミュンヘン・フィルなど欧米の主要オーケストラを常時客演指揮し、国際的な演奏活動を行っている。’76年フランスのACCディスク大賞、’87年中島健蔵音楽賞、’88年サントリー音楽賞、’91年日本エッセイスト・クラブ賞、’93年放送文化賞などを受賞、’96年紫綬褒章受章。現在、NHK交響楽団正指揮者、メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督、札幌交響楽団桂冠指揮者、東京混声合唱団音楽監督、石川県立音楽堂芸術総監督を兼任
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
43
オーケストラの後ろに、こんなにたくさんの仕事があり、関わっている人がいると知って驚きました。コンサートに行きたくてもチケットの高額さにビビっていましたが、この本を読むと高くなって当たり前と納得しました。クラシック好きの夫、ちょっとした機会に恵まれたら率先して無給ボランティアで関わりそうです。楽器運送会社の方々の尽力には頭が下がります。夫のようなクラシック好きなのでしょう。末端に関わっていられるだけで幸せ。衝撃だったのがウイーン・フィルの閉鎖性。溜息しか出ません。2018/03/12
るう
9
オケ御用達の運送会社、コピーの無い時代に重要だった写譜屋、ピアノ調律師などの職人たちのお話。2013/10/12
Totchang
7
週刊金曜日って文藝春秋社だったのですね。知らなかった。岩城宏之氏のエッセイではその雑誌の担当者名も出てくるほどあっけらかんとしています。この本も作家一人で作っているのではないのだなぁと感心します。と同時に演奏会もなかなか大掛かりな仕組みで成り立つことがこの本でよくわかります。最近行けないでいるプロオケの演奏会。行きたいなぁ。2018/06/19
おさと
7
ちょっと古い本なので今はどうなっているかわからないけど、運送屋さん!すごいっ!てっきり楽団お抱えのトラックとドライバーだと思っていたよ。あとは、アンコールね。同じ曲やるときってやっぱりアンコールのほうが気楽で楽しくできちゃうよね、そしていい演奏だったりする。こんな一流のプロも一緒なのかーと思うとちょっと( ̄ー ̄)ニヤリ2014/01/28
うわー(*_*)
3
とっても好きな本になりました。学ぶことがたくさんあってとても贅沢な本だと思います。東京はすごいことになってるんですね…2014/10/12
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