内容説明
バブル崩壊後、経営危機に陥ったマツダは、フォードの33.4パーセントの資本参加を受入れ、その傘下に入る。正月には女性社員が晴着で出社をし、社員が毎朝ラジオ体操で汗を流していたマツダの社風は大きくかわっていく。日本人社員が出社するはるか前の朝7時には出社し、夜11時まで働き続けるフォード社員の猛烈ぶり。二カ国語での会議のコミュニケーションの難しさ。マツダの独自路線をつらぬこうとしたミラー社長の突然の交替。マツダが日本一の初任給をほこっていた1969年に入社した幹部が、フォード体制のなか、希望退職に応じ、マツダを去るまでの32年間をつづった実名手記。
目次
プロローグ 二二一〇人の希望退職
第1章 広島にマツダあり
第2章 ロータリーエンジンの奇跡
第3章 AM(オールマツダ)計画
第4章 住友銀行の支配
第5章 世界のマツダに
第6章 五チャンネル体制のバブル
第7章 VIプロジェクトに賭ける
第8章 フォード体制
第9章 外資とともに生きる
エピローグ 祖父の言葉
著者等紹介
迫勝則[サコカツノリ]
1946年広島県生まれ。山口大学経済学部卒。1969年マツダに入社。80年代海外企画室次長として、海外ブランド戦略を推進。バブル崩壊後、販売体制を整理し、マツダブランドの再生を図るVIプロジェクトに携わり、マツダのブランドシンボル制作の責任者となった。フォード体制下のマツダで発表された「早期希望退職」に応募し、2001年3月退社。本社海外業務総括部部長、欧州部部長、ブランド戦略マネージャー、グローバルマーケティング本部主幹などを歴任
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カープ坊や
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