内容説明
昭和34年4月10日の御成婚パレードから数カ月後、皇室初の病院出産を成功させるためのプロジェクトが静かに動き始めた。昭和30年代半ば、日本の産科医療、新生児医療の現場は惨澹たるものだった。皇室での出産は「無事御出産」以外にない。万分の一にも失敗やミスは許されない“世紀のプロジェクト”はどのように動いたのか。宮内庁病院産婦人科医長だった故・目崎鉱太氏が遺したメモには、その全容が細大もらさず書き留められていた―。四十年を経て明かされる事実!浩宮、礼宮、紀宮。美智子妃ご出産の物語。
目次
第1章 世紀の慶事
第2章 プロジェクト始動
第3章 宮内庁病院と東宮侍医団
第4章 深夜の危機
第5章 浩宮誕生
第6章 美智子妃とトランジスタ
第7章 分娩監視装置の完成
第8章 桜貝の宮
第9章 母の笑顔
著者等紹介
奥野修司[オクノシュウジ]
1948年大阪府生まれ。立命館大学経済学部卒業。1978年から南米で日系移民調査。帰国後、フリー・ジャーナリストとして活動
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