内容説明
再び会えぬ人の名に出会うとき、あたたかな思いがよみがえる。大切な記憶を端正な語り口で綴る名エッセイ。
目次
あなた食べます
店仕舞
もうすぐ春です
住所録
人間スフィンクス
クロさんのこと
老いの花道
私だけの弔辞
私のご贔屓・松竹梅
たけしの母と秀子の母
栄作の妻
五重塔と西部劇
美智子さまへのファンレター
呼び名
身辺あれこれ・年金化粧
私の死亡記事「往年の大女優ひっそりと」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
74
デコちゃんの人間性が垣間見ることが出来て楽しく読めました。とにかく人間湯沸かし器なんですね。2016/09/27
京
7
「わたしの渡世日記」を知り、そこから高峰さんのことを知りました。恥ずかしながら、ご自身のことは存じ上げず。小気味よい文章から近しい存在に感じますが、とても苦労された方なんですね。しばしば登場する旦那さんとのやり取りが微笑ましくて、また良かったです。2011/04/15
寿里子
1
デコちゃん、北野武のこと、結構気に入っていたのね。2014/05/13
オレンジかあさん
0
〈図書館〉2015.02.27再読2015/02/13
あきこ
0
高峰さんの本を初めて読んだ。華やかな女優さんだったのに文章は男勝りで歯切れがいい。媚びることなく、自分の道を歩き続けているし、その言葉を聴きたいと思わせる。ハワイには毎年バカンスで行くなんて・・・やっぱ女優さんだよ、と思う場面もあったが、それもまた味でしょう。小学校もろくに通えなかったと言っているが、文章から感じる知的さは輝いている。2012/07/16