小説 大逆事件

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  • サイズ B6判/ページ数 402p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163570006
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

明治天皇暗殺をくわだてた容疑で大逆罪に問われ有罪、1911(明治四十四)年1月24日と25日、幸徳秋水はじめ十二名に死刑が執行された。いまなお闇の部分が多い「大逆事件」である。処刑から九十年、最新資料を駆使し、いま世に問う問題作。

著者等紹介

佐木隆三[サキリュウゾウ]
1937年、北朝鮮に生れる。福岡県立八幡中央高校卒業。63年「ジャンケンポン協定」で第3回新日本文学賞受賞。76年「復讐するは我にあり」で第74回直木賞受賞。91年「身分帳」で第2回伊藤整文学賞受賞。著書に「殺人百科」「勝ちを制するに至れり」「死刑囚永山則夫」「オウム裁判を読む」「宮崎勤裁判」など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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(ま)

2
坊ちゃんの時代2017/10/03

kikizo

0
この時代の刑罰の厳しさを改めて知らされた。 現在なら、厳罰まで行かない人たちが極刑にされている。 達観して処刑される人たち。 ある意味で恐ろしいと感じた。2015/07/03

バルトークの影

0
幸徳秋水は、学生時代に憧れたヒーローである。彼が唱えた無政府主義は、幼稚で非現実なものとしか思えなかったが、彼の行動、生き様は魅力的でかっこよかった。人権なんてない明治時代に、反体制運動を続ける信念の人。一方で、崇高な理想を唱える割に女性に手が早く、同志の妻と平気でねんごろになる倫理観のなさ。なにより名文家で、足尾鉱毒事件での田中正造が明治天皇に直訴を企てた際の上奏文を、老翁の正造に頼まれたから断れずに、いやいやながらも起草した男気。大逆事件に冤罪として巻き込まれたのは、そのいい加減さなんだろうと思う。2018/07/14

Apoptosis

0
大逆事件といえば幸徳秋水の名前が想起される。が、彼は死刑に値する首謀者だったのだろうか。国家が体制維持の為に司法と一丸となって反政府勢力の一掃を図ったのが、本質だったとしたら、そうした恐怖は繰り返されないのだろうか。2018/06/07

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