内容説明
高橋尚子、山口衛里、市橋有里、小幡佳代子、弘山晴美、有森裕子…1年有余をかけた徹底取材。国内外40ヵ所、約4万kmを並走して初めて書きえた同時進行ドキュメント。
目次
第1章 孤独との並走―2000年9月24四日・シドニー
第2章 2時間22分12秒の衝撃―1999年11月・東京国際女子マラソン
第3章 追うのは記録か、夢か―2000年1月・大阪国際女子マラソン
第4章 終曲のエチュード―2000年3月・名古屋国際女子マラソン
第5章 史上最難コースへの序曲―2000年初夏
第6章 1800mの攻防―2000年盛夏
第7章 青く晴れた空の下―2000年9月24日・シドニー
第8章 彼女たちのリスタート―2000年11月
エピローグ ゴールの果てに見たもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Totchang
7
東京オリンピックは1年延期になりましたが、開催されるんでしょうね?本書でも提起された代表選びの過程についても、地元開催もあってマラソングランドチャンピオンシップという選考過程を経て決定したのはとてもクリーンな選出に思えたものです。ところが、マラソン会場を札幌に変更することになってしまい、もやもや感が再び蘇ったことは否定できません。20年前のシドニー大会。女子マラソンは高橋選手の優勝をはじめ、山口選手、市橋選手の活躍に手に汗を握りました。本書はその結果だけではない選手たちの姿を見事に描き出しました。2020/05/29
UPWOODS
1
マラソンの動画をいろいろ漁ってたらシドニーの女子マラソンも上がってて見たのがこの本を手に取ったきっかけだったが、これは読ませる。高橋尚子の優勝という結果を知っていても、マラソンにかける思いの深さ、代表選考から本番までのドラマに胸が熱くなる。2014/09/01
sakajin
0
もう15年も前のことか…かなりハイレベルな闘いだったのね。当時マラソンに興味を持っていなかったのが残念><2015/02/19
くるくる
0
実在のエリートランナーの話なので、一言一言が響いた。弘山サンへの「2時間22分までいってるのに、ここでやめるなんてクレイジー」というロバさんの言葉に驚いた。何度も走ってるつくばマラソンのコースの下見をしよう。と思った。2014/10/31
オカピー
0
話があちこちに飛び、最初は読みにくかったが、オリンピックまでの選考レースから出場までの臨場感はよく出ていたと思う。2時間12分台のタイムでオリンピック代表に選考された、3人の物語。結果は、それぞれにとってどうだったのか。でもやっぱりQちゃんはすごい。2012/06/07