そして謎は残った―伝説の登山家マロリー発見記

そして謎は残った―伝説の登山家マロリー発見記

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163559001
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0075

出版社内容情報

75年前、エヴェレスト山頂近くで姿を消したマロリーの遺体発見に成功した米捜索隊が綴った手記。はたして彼は登頂に成功したのか

内容説明

エヴェレスト山頂近くで消息を絶った2人の登山家の行方を求めて。はたしてマロリーは登頂に成功したのか?75年ぶりに遺体発見に成功した米捜索隊が綴った独占手記。衝撃の新事実・写真満載。

目次

プロローグ 最後の頂上アタック
第1章 謎に取り憑かれた探偵たち
第2章 冒険というより、むしろ戦争
第3章 地図の空白部へ
第4章 バンダバスト―準備段階
第5章 魔の山
第6章 『イギリス人の遺体』
第7章 頂上ピラミッド
第8章 封筒に記した覚え書き
エピローグ そこに山があるから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

99
本を開き、すぐ目に飛び込んでくる、古代彫刻のようなマロリーのカラー写真に強い衝撃を覚える。がそれは、すぐに畏敬の念に変わってゆく。死して尚、頂きを見つめているのか。実は1924年にエベレストは征服されていたのか!?忍耐と労力、そして自分達も死と隣り合わせの調査隊の艱難辛苦。まるで墓場のように集まっていた滑落したクライマー達の無残な姿には言葉を失った。いつの日か、妻ルースの写真、例のカメラ、アーヴィングの遺体も発見されるのだろうか。【神々の山嶺】から本書へと導いてくれた読友さん達に感謝。2016/02/29

財布にジャック

71
表紙のマロリーの遺体の写真で、まずショックを受け、数ページ目の遺品の写真で、もう読む前からノックアウトされました。ジェフリー・アーチャーや夢枕獏さんの小説でマロリーのことを知って、なんだか勝手に小説の中の架空の人物のような錯覚に陥っていたようで、実在の人物であるということは分かっていても、現実にこのような写真や発見記を読んで、そういう浮ついた自分が恥ずかしく思えました。ノンフィクションなので前半はやや淡々としていて退屈でしたが、第6章からは、夢中で読みました。真実は謎のままですが、読めて幸せでした!2011/10/03

KAZOO

69
つい先日、ジェフリー・アーチャーの「遥かなる未踏峰」を読んだばかりで今度はマロリーの遺体発見に成功した人のノンフィクションです。物語は物語として面白いのですが、やはり実際のノンフィクションの迫力には負けますね。カラーページにはマロリーの白骨化した死体などや持ち物が写されています。マロリーの登山の経過やこの発見の経緯もかなり詳しく書かれています。2015/04/19

文庫フリーク@灯れ松明の火

67
1924年世界最高峰にして未踏峰・エヴェレストに消えた登山家二人。99年マロリー/アーヴィン調査遠征隊が発見したマロリーは、推論通り滑落を停めようとしたのだろう。しかし75年の時を経て尚、その姿からは今だ登頂の意志に満ちている感さえ受ける。白く石膏のような遺体は登山家ならずとも、ある種敬虔な思いを抱く。当時のトップクライマー達。写真で見る24年時最先端の装備は、99年調査遠征隊の装備に比べるまでも無く脆弱。本文中で表れる豊富な写真1枚1枚が文章を凌ぐ貴重品。返却したくないぞ、この本!(かなり真剣)2011/03/25

きむこ

61
『神々の山嶺』の物語のきっかけとなったマロリー。極寒に耐えれる化学繊維の衣服や靴もなく、道具も酸素ボンベも軽量化されていなかった1924年に果敢にエベレストに挑んだまま帰らぬ人となる。彼らは果たしてエベレスト登頂に成功したのか?まず表紙の発見時の写真が衝撃。75年ぶりに発見されたマロニーの亡骸は、なんとか急斜面を登ろうと、もがきながら亡くなったような格好。極寒の地で衣服だけが風化して背中が丸出しの状態でとても綺麗に残っていた。この数々の写真を見るだけでも価値があるかも。2016/01/21

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