激闘ワールドカップ’98―フランスから見とおす2002年

激闘ワールドカップ’98―フランスから見とおす2002年

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163544106
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0075

出版社内容情報

日本初出場のW杯仏大会をお祭り騒ぎで終わらせてはいけない。二〇〇二年に向けてより強い日本代表を作るための冷静な総括の一冊

内容説明

32チーム、64試合という最大規模でおこなわれた第16回ワールドカップ。悲願の初出場を果たした日本の奮闘、地元開催で初優勝を決めたフランスの歓喜。常勝を義務づけられたブラジルの崩壊、初出場で3位となったクロアチアの奇跡…26試合を観戦した筆者が冷静に分析する、フランス大会のハイライト・ドキュメント。64試合全記録付き。

目次

第1部 一次リーグ編(ブラジルが、ワールドカップ初出場の若いロナウドにすべてを託すというのは、大きな賭けと言うしかない。すべては、チームとして戦う準備を怠ってきたことのツケである。;守備固めが遅れ、さらに最後にギャンブルに出た車範根監督の采配ミスだった。一人少なくなったのだから、負け自体はしかたないにしても、うまく守り切れば最低限勝点「1」が取れたはずだ。;攻め合いの展開で日本が勝つ可能性はゼロに近い。アルゼンチン相手に勝負を挑もうとするなら、守備を固める以外に選択の余地はなかった。;後半の試合が日本ペースだったのだから、考え方を切り替えて、もう少し早めに攻撃をしかけてもよかった。そのあたりのベンチワークに柔軟性が見られなかったのは残念だった ほか)
第2部 決勝トーナメント編(大会のベストゴールだった。オーウェンのゴールは、巧みなステップを踏んだラグビーのハーフバックが、ウィングにボールを回さず、自ら突破してトライを決めたようなイメージだった。;イタリアは局面局面でファイブバック、フォーバック、スリーバックを切り替えて守っているわけだ。それを、まったく混乱なく実行していく。さすがイタリアの守備は、見事なものである。;ロナウドはフリーになって右サイドから中央にドリブルで進み、左足に持ち替えてシュートかという瞬間、後方から追ったダーヴィッツがその右足にタックルした。ロナウドは倒れたが、ダーヴィッツのタックルはまったく正当なもの。;トライアングルを作ってパスコースをいくつも確保して、次々と早い直線的なパスをつないでいくクロアチアの攻撃も、また独持のものがある。三位決定戦の二つのゴールはその典型のような攻めだった。 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

3
碩学のサッカージャーナリストが、98年フランスワールドカップを小ネタ(国の歴史や地名の由来など)をはさみながら、主要なカードを網羅した観戦記録。時流に流されない的確な分析が魅力。2018/06/06

黑猫

0
2001年5月15日読了2001/05/15

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