出版社内容情報
信長の安土城は、キリスト教の大聖堂だった!? 江戸期以来、しぶとく生き続ける珍学説の後に、日本人の隠された「夢」が見える
内容説明
織田信長の安土城には十字架がまつられていた、織部灯籠は隠れキリシタンの信仰シンボル、幸若舞の「百合若大臣」はギリシアの“ユリシーズ”を翻案―確たる証拠もないまま、多くの学者、論客たちによって「事実」とされてきた一群の夢物語。
目次
第1章 天守閣と天主教
第2章 日本、中国、そしてヨーロッパ
第3章 織部灯籠とキリシタン
第4章 百合若とユリシーズ
第5章 中央アジアへいたるまで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OKKO (o▽n)v 終活中
9
いや、学界の誰が何と言おうと、安土城の着想源はドーム付きカテドラルだっ2021/12/25
OKKO (o▽n)v 終活中
2
ふー。明日の勉強会に間に合った! 人様にちゃんと説明できるようにと緊張しすぎてすんげ時間かかったし、集中しすぎて読みながら何度も墜落睡眠さ ◆それにしても、だ。本書はいわば「安土桃山・南蛮文化関係の研究史の研究」なわけだが、学会の論調がこれほどまでに世相に流されるものだとは、くるっと360度回って元に戻って信じたくないのう。人間とはときに地を這う昆虫のようでありときにパノラマをものにする鳥のようでもあるが、両方の視点を兼ね備えリベラルであることは本当に難しいのだな! ◆ついつい『百合若』見てみたく(笑)2014/07/12