出版社内容情報
五十二歳の若さで逝去した都会派作家・森瑶子。父親の目から見つめた娘の人生を率直に回想し、流行作家の「家庭の事情」を公開する
内容説明
娘・雅代は幸せだったのだろうか?人気作家だった森瑤子(伊藤雅代)が急逝して五年が過ぎた。父親が初めて明かす愛と悲しみのインサイド・ストーリー。
目次
絆が切れて―プロローグ
死の前後
古く懐かしき下北沢の我が家
ある出逢い
張家口時代
ヴァイオリンと雅代
愛しいリカルドは死んだ
ヴィレジャンの人たち
幸福な夫アイヴァン
変身〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
27
父親から見た森瑶子に対する随想、森瑶子の読者にとっては興味深い、夫との戦い、仕事での戦い、愛との戦いに疲れ果て、安らかな長い休息に入ったことが理解できます。2013/04/07
及川まゆみ
7
森瑤子さんの実父の著。森さんのファンなので、彼女の小説やエッセイはずいぶん読みました。「もしかしたら私生活はこうなんじゃないかなぁ」と薄々思っていたことが「ああ、やっぱりそうか」と納得してしまった本。ちょっと読みにくいところはあったけれど、暴露本的ないやらしさは無かったです。娘さんの本も読もうかと思います。2015/03/05
ペルー
4
実際は2000年に読みました。読書記録が出てきたので追加。これは森瑶子の父が娘及び娘の家族について書いている本。森家の様子が面白い。イギリス人の夫、その人によるものだろうけど。この父親も作家志望だったらしい。今や作家なのだろうけど。
けいちか
3
作家森瑤子、本名伊藤雅代の父伊藤三男の書いた、自分と娘とその家族について。子供3人のうち、2人の娘が国際結婚をし、一人は病に倒れ、その家族はほぼ世界中に離散、もう一人は離婚をし、妻には先立たれ、なかなか厳しい老後のようだ。森瑤子の作品はかなり読まれていたが、時代が移るに連れて、今は殆ど読まれていないのだろうか。2011/01/15
yagiza
0
絆が切れて-プロローグ- 死の前後 古く懐かしき下北沢の我が家 ある出逢い 張家口時代(1)(2)(3) ヴァイオリンと雅代 愛しいリカルドは死んだ ヴィレジャンの人たち 幸福な夫アイヴァン 変身 ディレッタントの弁 たかが創作、されど…… 愚かなる島 良き友人たち(1)太地喜和子さん (2)池田満寿夫さん (3)田村能里子さん (4)C・W・ニコルさん (5)渡辺政徳さん (6)橋本シャーンさん 父と娘の読書遍歴 親子で競作した『甲比丹』のこと 国際化談議 虚構と真実の間-母と娘の愛情について- 2022/12/08