『犠牲』(サクリファイス)への手紙

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『犠牲』(サクリファイス)への手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163536804
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『犠牲 わが息子・脳死の11日』をなぜ書いたか──内面の葛藤と読者からの反響を通して、書くことによる癒しと再生を率直に綴る

内容説明

悲しみからの再生と癒し。読者からの三百通の手紙が語る「生きていく自分」の物語。『犠牲 わが息子・脳死の11日』の続篇。

目次

『犠牲』への読者の手紙
追補・読者の手紙―生きていくそれぞれの自分
なぜ書いたか
三つの断片
大学入試問題の『犠牲』(サクリフアイス)
講演 体験と物語
質疑 柳田邦男・樋口和彦
対談 息子の死を見つめる―『犠牲』(サクリフアイス)をめぐって(柳田邦男;河合隼雄)
ロング・インタビュー 僕自身による「柳田邦男」〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

89
柳田さんは本当に頭の良い方だ。頭が良すぎる。手記と言う形をとったこの読物で最初に感じたこと。その柳田さんの講演を聴く機会に恵まれたのは一昨年。絵本についてのお話を拝聴した。息子さんの精神の病から自死。奥様の精神不安やご長男の突然の病気と後遺症。何十年にも及ぶ危うい家庭内でのバランス。まるで針の先で大きなやじろべえを支えるような危うさ。その状況下でノンフィクション作家としての地位を確立された後、柳田さんが行き着いた先は絵本。『犠牲』と合わせてこの本を読んでから講演に参加したかった。今さらだが残念でならない。2016/02/26

里季

60
読者からの反響、各界人からのインタビュー、著者自身の過去の振り返り。いろいろ考えさせられた。難しい部分もあり、つくづく著者が賢いのだなと、やはり息子さんも賢く、それがために精神を病み、苦しかっただろうとただただ読んでいてこちらも苦しかった。2017/08/23

ちゃんみー

50
高度経済成長がもたらした物質的な繁栄。ただひたすら物質的な豊かさを追い求め科学第一主義的な時代があった。そして今。皆が求めるのは心の豊かさ。息子の自死を経て書かれたサクリファイス後の続編とでもいうべき本作を読んで、著者が追い求めようとしている(た)ものは何だったのか、という事に少しばかりは気が付いたような気がする。脳死、医療のあり方、子供にとっての父とは、と考えさせられる事が多かったが、日常の家庭を築いていられることにまずは感謝です。2015/07/01

とももん

5
私自身辛い時期に、読ませてもらいました。こんなにもたくさん、自殺する人が多いのかという思いと、そんなに簡単に自殺ってできるのか、と正直考えてしまいました。みんな勇気あるなあと。そういうことじゃないのはわかってるんだけど。苦しんでる人も多いということも知りました。2015/07/19

Viola

3
『犠牲』の執筆から少し時間が経って、読者からの手紙への対応、対談、講演など冷静な目から見て当時の心境やその後を振り返る。一番印象に残ったのは、ご子息の死の前と後で、自分にとって大切なものが全く変わったということ。今まで大事だと思っていたものが実はそうでもなく、取るに足りないと思っていたものがとても大切になったという話は心に残る。震災にあった人も同じことを言う。今大切にしているものは本当に大事なのか、と問われている。2017/04/30

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