出版社内容情報
上質のエッセイに出会うと「人生悪いことばかりじゃない」と思えてくる。おなじみベスト・エッセイ集も15冊目。62篇の名文を収録
内容説明
日本が内外で揺らいだ’96年。人びとの営みの中で刻まれた名品62篇。
目次
先生の風呂敷包み(江国滋)
京都弁というもの(玉木正之)
昭和三四郎(高島俊男)
あの頃の留学(加藤恭子)
日本一ごっこ(畑田国男)
大学の塀は何のためにあるか(土屋賢二)
原爆の日のCM(浅田孝彦)
娘の就職戦争(馬場信浩)
人間不信と民主主義(岸田秀)
哀しい職業(日暮真三)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
49
エッセイの面白さを満喫できた。小説やルポと違いエッセイ集は自分の好きなところを開いて読めるのがなによりいい。それが様々な作者によって書かれたものであれば尚更のこと。そしてエッセイで大事なことはタイトルではないかと感じた。いいエッセイ(個人的に好きなエッセイ)はどれもタイトルがいい。このタイトルは先に作ってからつけるのか、それとも全て書いてからつけるのか、どっちなのだろう。そんなことも気にしながら読んでみる。2016/02/09
nagata
1
タイトルで80%以上惹かれ、手に取る。表題のエッセイは田辺聖子さんの手によるもの。このほか、淀川長治さん、岸田秀さんらの文章にも出会うことができたのは、望外の収穫だった。それぞれの書き手がそこはかとなく書き綴ったものを読むにつけ、会話を楽しむ感覚で読めるのがエッセイのいいところか。2015/06/28
かっちゃん
0
心に響く内容で涙しました。2024/12/31