出版社内容情報
遣隋使の外交術から、昭和天皇の知られざるエピソードまで。ご存知歴史探偵が豪華ゲストと思う存分語り合った異色の日本史鼎談集
内容説明
「昭和」もすでに歴史になったというけれど。二・二六事件、「少年倶楽部」、引き揚げ、浅草ロック座、数寄屋橋、美智子妃誕生、東京オリンピック、大阪万博、昭和天皇―。リアルタイムで感じた昭和がここにある。
目次
昭和史の“バケモノ”統帥権(杉森久英;村上兵衛)
新証言二・二六事件(池田俊彦;秦郁彦)
「少年倶楽部」懐かしの子供時代(加太こうじ;赤瀬川隼)
近衛新体制の教訓(林健太郎;野田宣雄)
桃太郎の履歴書(鳥越信;俵万智)
世界史から見た日米開戦(土門周平;池田清)
奇襲の日本史(津本陽;岩島久夫)
日本海軍提督論(千早正隆;吉田俊雄)
出陣学徒の真実(田英夫;野原一夫)
「日本のいちばん長い日」の証人(岩田正孝;高木俊朗)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
21
【文庫版で読了】つくづく歴史は細部が面白い。◉「日本のいちばん長い日」の証人。「引き揚げ」修羅の記憶。ザラザラで、ゾクっとした。教科書レベルのこともたいして知らないわけですが、また読もうと思わされました。歴史のメインストリームばかりで、庶民が見えてこないのは仕方がないか。◉91年から96年の雑誌連載。「平成になってから座談会をやりたいような面白い話、なんにもないでしょう」と編者の半藤一利。フラット化とはこのことか。ならば令和はどんな時代に。2019/12/17
usamito
0
中座2013/02/19
penguin
0
図書館。『月夜にランタン』で紹介されてた本を読む前に、と思って借りました。「昭和」や「戦後」に対して感じていた、分かり難いという敷居の高さが少し払拭されました。当事者が語るそれぞれのテーマは、とても人間的で興味深く一つの「史観」で括っちゃいけないんだと、再確認しました。恐らく、編者である半藤一利さんの力量であるかと。非常に、目配りをされていて巧みな聞き手だからこそ、嫌悪感なく読める気がします。2011/01/16