出版社内容情報
大震災から一年余たって被災者たちはどうしているだろう。被災者ぬきの未来都市を目論む動きが、被災者の傷ついた心を焼き尽くす
内容説明
阪神・淡路大震災、78人が亡くなった小さな住宅地。若い母親は、おじいちゃんは、娘は…思い出と明日の間を行きつ戻りつ、いかに生き抜いたか。救命救急の遅れ、政府・地方行政の狼狽、マスコミの混乱、その後の被災者への精神的負荷。巨大災害を総合的に調べたレポートは結局出なかった。やむなく著者はひとつの街に限定して、人々は何に耐え、何に希望を見出したか、行政、消防レスキュー隊、自衛隊は何をしたか、街づくりはどのように行われるべきか、繊細なまなざしで伝える。
目次
第1章 阪神大震災二カ月
第2章 「森南町・本山中町まちづくり協議会」誕生
第3章 地震から四カ月 町は動き始めた
第4章 大震災から半年目の夏
第5章 救助する人々と被災者たち
第6章 震災の体験生かすまちづくり
第7章 一年が過ぎて
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- 和書
- 受難 文春文庫