だれが風を見たでしょう―ボランティアの原点・東大セツルメント物語

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だれが風を見たでしょう―ボランティアの原点・東大セツルメント物語

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163502908
  • NDC分類 369.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

関東大震災の被災者救援に駆けつけた学生たちは、やがて下町に拠点を作り、貧困との闘いを始める。理想が輝いていた時代の青春群像

内容説明

きっかけは関東大震災だった。被災者救護にかけつけた学生ボランティアたちは、やがてセツルメントをつくり、「貧困との闘い」を始める―。学問を立身出世の手段とすることを恥じ、「理想」に挺身し、傷つき、生きた若者群像。

目次

学生救護団
セツルメントとは
ガンちゃんと大正デモクラシー
本所区柳島元町
不易の文字
大衆の中へ
危うい均衡
守成の人
「初めに行いありき」
社会医学研究会〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

28
戦前、東京帝国大学セツルメントのドキュメントです。関東大震災後、教員たちや学生たちによってつくられたセツルメントですが、単なる慈善ではなく、労働者階級にみずからの生活苦の原因や階級を自覚させ、社会を変革しようとしたところにセツルメントの社会的な意味合いがあったのだと思います。戦後の民主主義や権利としての社会福祉・保育の原点を形作ったといってもいいかもしれません。この著書を読むと、天皇制権力による弾圧により苦労しながらも、貧困との闘いと理想を掲げたセツルの苦悩を読み取れます。資料的にも面白かったです。2018/04/08

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