出版社内容情報
「CREA」で大評判となった普通の女性へのインタビュー集。20歳代の女性が直面する様々な問題に対して彼女たちが出した答えとは
内容説明
看護婦になった元雑誌編集者、転職を繰り返した学芸員、アイドル歌手だった保険外交員、12年会社にいる営業ウーマン、東京を脱出した元カルチャーガール、6畳風呂なしの部屋に住む日本語教師、疲れを知らない29歳のスチュワーデス、福祉関係の学校に通う元OL。夫に尽くす元気な超多忙主婦、テレビ局報道記者だった専業主婦、彼氏じゃない男性と同居する独身女性、夫婦の危機を迎えた2児の母、スーパーのレジ打ちをする元優等生、偏差値40台の高校を出た建築士、母親との密着状態から逃れようとするひとり娘。
目次
第1章 「個性的な私になりたい」という大変
第2章 「やりたいことがわからない」という大変
第3章 「会社は依然、男社会」という大変
第4章 「いい男がいない」という大変
第5章 「結婚で自由をなくしたくない」という大変
第6章 「ちゃんと勉強し直したい」という大変
第7章 「だって親がかわいそう」という大変
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベル@bell-zou
26
1994年刊。同時期ほぼ同年代だった"普通の"女性達のクレア連載インタビュー。Twitterで見かけてなんとなく手に取ったこの印象的なタイトルは、彼女たち発信のものではなく聞き手である著者の視点だった。四半世紀前と今では比較にならないとはいえ、この著者の目線が気に入らない。"一般論として"と前置くことすらない、性差別や学歴格差ありきの彼女たちへの先入観が不愉快。しかも腹を立てるほど芯のある見解も説得力もない。途上の人生を語る彼女たちに反感も共感もない。久々に読まなくても何ら差し支えない本をよんでしまった。2020/09/10