出版社内容情報
その性的嗜好、江青の嫉妬などの人間的側面を、三十年にわたり至近距離から毛沢東を観察し続けた主治医が日記に基づいて暴く証言
内容説明
文革は江青のヒステリー封じだった。密告・中傷・保身の渦巻く“現代の宮廷”で、独裁者の体調と気分で決められた革命の現代史は、まるでコメディだ。
目次
第4部 一九六五―七六年
第5部 後日譚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
7
すごい! 毛沢東は完全に歴代中国皇帝と同じく専制権力を振るい、中国皇帝と同じく後宮の美女と交わり、どんな規制も破る生活を送っていた。こんな人物を「輝ける中国解放の星」なんて崇めていた中国人民が哀れだね。2024/02/08
高木正雄
4
周恩来は案外小物だったのか、そのように演じていたのかどうなのだろう。上巻で毛沢東のベッドの傾斜云々の記述があったが、結局種明かしはされなかったように思う。張玉鳳とか毛遠新は存命のようだから聞いてみる人はいないかな(笑)2023/08/22
ふらぬーる
4
権力闘争の舞台裏の生々しさが活写されている。たとえ主治医であっても権力者と行動を供にする日々を過ごすことは、意図しなくとも政治性を帯びざるを得ないことがよく分かる。 それにしても、江青の横暴さは酷いね。 2009/09/11