出版社内容情報
ドイツは大統領が戦争を謝罪し、戦後補償もいまもなお続けているのに、日本は何もしていないといった俗説の欺瞞を冷徹に解き明かす
内容説明
ドイツは大統領が戦争を謝罪し、戦後補償もいまなお続けているのに、日本は何もしていないといった俗説の欺瞞を冷徹に解き明かす。
目次
第1章 異なる戦争 異なる悲劇―ドイツの知らなかった日米戦争の背景
第2章 ヴァイツゼッカー前ドイツ大統領謝罪演説の欺瞞―ドイツ人の罪の償いは可能か
第3章 歴史とのつき合い方―英米からみた日本の謝罪問題
第4章 戦略なき「国際貢献」を排す―コール氏のしたたかさに学ぶ
第5章 冷戦後の「戦争と平和」考―軍事ノイローゼ克服の日独の差
第6章 ギュンター・グラスと大江健三郎の錯覚―「文学と政治」を再考する
第7章 学生気質の変貌―広がりすぎた自由の悲劇
第8章 「統一ドイツ」の行方―われわれが初めて出合ったドイツの悪意