わんぱくナポリタン―小学生の作文が語る六十の“詩と真実”

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784163474908
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0097

出版社内容情報

南イタリア、ナポリに近い小さな町の小さな小学校の生徒たちの作文集。マフィア、麻薬、貧困……厳しい現実と子供たちの真実!

内容説明

笑って、泣いて、あたたかい。こどもたちの目に映った「これがイタリア」。

目次

いたばん好きな映画のことを短くまとめて述べなさい。
先生がスイスについて話しました。その説明の主な点を…
リソルジメント時代の英雄カヴール、ガリバルディ、…
3月8日は女性の日です。…
イエス様のたとえ話の中でどれがいちばん好きですか
夏休みをどう過ごしましたか。
家族でお昼ごはんを食べます。
いちばん心に残った散歩について書きなさい。
好きな動物は何ですか。
どんな時代に生きてみたいと思いますか。〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さすらいのアリクイ

9
おそらく1980年代頃の、イタリア南部の小学校で生徒達を教えた先生が編者となって生徒達が書いた作文を選んで載せた作文集。当時のイタリア南部は北部と比べて経済格差が激しく、作文を書いた児童達の小学校がある町も密輸人やマフィアなどが日常にいる、大変厳しい環境だったそうです。載っている小学生達の文章は重たく正直です。働きに行ったこと。ボロボロの家や小学校。町に出稼ぎに行っているお父さんのこと…。たどたどしかったり、ときにはテーマから脱線する作文もありますが、子供たちの作文から町の生々しい光景が見えてくる本です。2015/10/29

マツユキ

6
Twitterで知った本。ナポリの小学生たちの作文が本に。結構、難しい題もある。時に間違っているけど、まっすぐな子供たちの言葉。彼らの置かれている環境は良いものでない。貧困や、麻薬や、ヤクザや。学校内でも殺伐としているんですが、先生への信頼感や、子供たちの活気に、救われました。2019/07/04

氷菓子

2
1980年代ナポリ近郊の小学校の子供達が書いた作文。この地域が貧しく、暴力や犯罪に溢れていることが見て取れるけど、それが当たり前で育ってきた子供達に悲壮感はない。失業、麻薬、マフィアなどが身近にあり、大人達は口汚い言葉で悪態をつきまくる環境だけれど、子供達がそれに抑圧されている感じではなく、一緒に悪態をつく力強さがある。そして、彼らにとってプロサッカーの試合の結果はとても大事。2025/04/20

ふう

1
偏見の塊のような子どものぶっちゃけの言葉がパワーを感じさせる。2014/07/07

がんぞ

1
「歴史上の人物で好きなのはカリギュラです。まともじゃなかったからです」「僕は差別は正しいと思います、僕の好きなのはイタリアだけです!」「21世紀をまえにして、戦争があるのは悪魔がいるからです。悪魔は世界の首脳の頭に入り込んで『戦争をやれ』と言います。『この間やったばかりなのに』と抗弁しても第三次世界大戦をたくらんでいます」「世界の飢餓について→世界はひどい。地球はひどい。世界で金持ちはエンプローネのようにいばる、アフリカとペルーはおなかがすき過ぎて痛くなるほどだ。人間は猿から進化したのでなく吸血鬼からだ」

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