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出版社内容情報
ムンク、ローランサン、キリコ…近現代の傑作自画像18点に谺する個性の声にじっと耳を澄ます。画集とエッセイを合体した豪華愛蔵版
内容説明
ロートレックの自画像は生涯でただ一枚、しかも顔は暗く塗りつぶされていた。キリコの自画像が大きく変貌したとき、彼は人生の窮地に立たされていた。戦場から帰郷したクレーが真先に描いたのは、目をつぶった自画像だった。画家はなぜ自分を描くのか?18枚の自画像に人間と芸術の秘密を探る。
目次
1 秘密の絵 エゴン・シーレ
2 右と左 フィンセント・ファン・ゴッホ
3 海辺の扉 ポール・ゴーギャン
4 声と影 エドワルド・ムンク
5 他人と自分 アメデオ・モディリアニ
6 孤独のプレイヤー 国吉康雄
7 30代の鬼子 ジョルジョ・デ・キリコ
8 上京と帰郷 万鉄五郎
9 三つの疑問 アンリ・ルソー
10 鏡の額縁 マリー・ローランサン
11 閉じられた眼 パウル・クレー
12 赤裸の16歳 アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック
13 褐色の床板 中村彝
14 驢馬とエッフェル塔 マルク・シャガール
15 折れた時間 ジェームズ・アンソール
16 二つの言語 ジョアン・ミロ
17 隠す明り 熊谷守一
18 憎しみの架橋 カイム・スーチン
ドラマとしての自画像