出版社内容情報
縄文文化から清少納言、さらには怪奇なドラマにみちた今昔物語のユニークな宇宙へと、文学・哲学を綜合した奔放な想像力がいどむ
内容説明
日本人の魂の原質をさぐる、梅原古代学の総仕上げから中世の物語と想像力の世界へ。
目次
第1部 古代の美―死と再生(縄文土偶の謎;縄魂の遺跡;人麿・人生とその歌;吉野ヶ里考)
第2部 政治と芸術―怨霊の絵巻(清少納言の悲しみ;北野大神縁記の謎)
第3部 中世の夢―伝承と物語(絵巻狂想;『今昔』の世界)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
5
再読。若い頃…三十路の頃、梅原猛の諸著を読み漁った。「隠された十字架―法隆寺論」 (新潮文庫)や「水底の歌―柿本人麿」などなど。彼の論にロマンを感じてたか。本書も教えられたこと多々。学べなかったけどね。絵巻物の深さ見事さ。清少納言「枕草子」のギリギリの表現。今昔物語の面白さ…何故芥川龍之介が今昔物語に惹かれたのか。今昔物語論は読んだが、肝心の「今昔物語」は読んでない。但し、「平家物語」は原文で読んだ(変な現代語訳に辟易し原文に向かった)。2024/04/19
Gen Kato
0
再読。縄文から中世にかけての考察集。2015/07/17