出版社内容情報
唐、朝鮮半島、倭国を舞台に、大王たちは覇をきそった。入鹿暗殺も単なる倭国の権力争いではなかった。正に国際的政変だったのだ
内容説明
大化改新は「王政復古」でも「社会改革」でもない。それは東アジアの動乱のひとつだった。好評『聖徳太子の正体』『二つの顔の大王』に続く衝撃の小林古代史、待望の第三弾。
目次
明治百年、つくられた“大化改新”
“改新之詔”は存在したか
山上憶良「貧窮問答歌」の社会
百済の政治家、蘇我一族の登場
大王位をめぐる蘇我一族の私闘
唐・三国の攻防と馬子暗殺
孝徳はどこから来たか
ゆらぐ山背王朝
山背弑殺・影の主役たち
“乙巳の変”の真相
高向玄理と蓋蘇文
唐・太宗の高句麗親征と“乙巳の変”
つかの間の古人大王
百済義慈王の倭国進出
蘇我一族の経済力とその興亡
蘇我石川麻呂の遭難
消されたもうひとりの女帝
2人の「大臣」
中大兄と大海人