出版社内容情報
アカデミー賞六十余年の流れと知られざるエピソード、受賞スターのあれこれを豊富なデータで綴った、映画ファンには欠かせない書
内容説明
665人のスター、377本の名画が刻んだ黄金の映画史を徹底検証した決定版。アカデミー賞年度別記録、ノミネート俳優・監督一覧ほか、巻未資料11項目付。
目次
第1章 映画芸術科学アカデミーとオスカー
第2章 際立った映画賞としてのアカデミー賞
第3章 ノミネーションのシステム
第4章 国際的な賞としてのオスカー
第5章 受賞のプロセス
第6章 オスカー受賞映画
第7章 オスカー受賞映画―他のジャンル
第8章 オスカーを受賞する役
第9章 報奨のシステムとしてのオスカー
第10章 オスカーの意味
第11章 オスカーの多様な効果
第12章 賞のかけひき
終章 アカデミー賞、映画、アメリカ文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fritzng4
3
ノミネーションのシステムや受賞プロセス、受賞作品のジャンルや役柄の傾向などアカデミー賞にまつわる事柄が多角的に論じられているので読み応えは充分。とはいえ、92年の翻訳版出版なので90年代以降のアカデミー賞の変容はまた別に調べるしかない(寧ろ90年代以降のアカデミー賞の方が興味あるのだが…)。本文約400頁に資料・索引と注釈が200頁というゴージャスな本。2024/03/20
印度 洋一郎
2
「全史」と言っても、アカデミー賞の歴史を網羅した内容ではなく、その社会的位置づけを統計的に分析した社会学な内容。と書くと固い内容みたいだが、これが滅法面白い。作品賞、監督賞、主演助演男優賞、主演助演女優賞を中心に分析していくと見えてくるものが色々。主演男優賞はある程度の年齢以上の人が多い(男優は経験が評価に求められる)のに対し、女優は若い段階での受賞者が多い(女優はフレッシュさが評価の対象になり、新人賞の趣もある)、とか。90年までで内容が終わっているので、この後のアカデミー賞の考察も必要だろう。2025/09/06
みけ
0
アメリカ映画界のアカデミー賞に関する話。面白かった。