出版社内容情報
時の滴りは、時の成熟。折にふれ綴られたよしなし事は、醗酵して、芳醇な言葉の酒と化す。具体的な生活提言を含めたエッセイ百一篇
内容説明
世の中、嫌なこと、腹立たしいこともあるけれど、でも“やっぱり人間が好き”と思いたいあなたに…。掌のエッセイ99篇。
目次
品性をあらわす電話のかけかた
耐えてこそのスチュワーデス
探究のメス入る臨死体験の世界
結婚式シーズンに思うこと
芸術家ぶりっ子はお笑い草
非凡な人が多いタクシー運転手
娘を持つ父親諸氏に
石油ショックはどこへやら…
史実無視の城郭再現ブーム
浅草で一杯引っかければ
何だか不安な年頭
正月はぐうたら三昧
「つめ」甘いソ連・東欧報道
足元の貧困な街・東京
高騰する戒名料の不可解
戦国の世に思いをはせる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takehiro
3
遠藤氏の考え方、結構好きです。2015/11/28
白猫の単語
2
学生時代に大好きだった遠藤周作。あれ?こんなに説教じみていたかな?こんなに古臭さを感じるのは何故?きっと自分がひねただけなんだろう。違和感を覚えたことを寂しく思いながらもタイムマシンに乗って黒電話の昭和時代を一巡り。 2014/11/17
ANE
0
古い部分がある。一方で、今と通じる部分もある。およそ30年前の本である。登場する人の名は当然古く、日々の雑感は不思議とそう変わらない。この頃も介護の問題はあったようだ。老老介護の問題がただ一度だけ出てくる。今思うことの中で、これから30年後、問題が深刻に顕在化しているのは何だろう。そんなことを考えた。2023/04/08
Ikutan0629
0
久しぶりに引っ張り出して読みました。好奇心とユーモアの塊だなぁ。孤狸庵は廃業のエピソードは落ちがコントみたい。「自分を滑稽化できぬ人は本当の自分を見られぬ人」ドヤるなんて言葉が普通になっている今は、なかなかこんな人には会えなくなってきた。遠藤氏の劇団「樹座」が大分で公演をして、当時の県知事の平松守彦氏まで出演させたエピソード好き。私の故郷でそんなぶっ飛んだことやったなんて。2020/10/18
i-CHIHIRO
0
お気に入りレベル★★★☆☆2018/12/06
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- 和書
- アカシアの雨が降る時