出版社内容情報
この人にしてこの書あり。みせかけの名著、マスコミ迎合の本を容赦なく難ずる、不羈の読書人。精神の解毒剤としての一冊である!
内容説明
“風の恭三郎”逝って1年、この1冊が最後の書。新刊批評のこれぞ金字塔。不羈の読書人がおくる、読書人のための読書案内。
目次
1 解体新著(新コンサイス英和辞典第2版;百代の過客;淀川長治自伝;戦争責任;アナバシス;ニューヨークの次郎長;異人論;どこかおかしい日本語;白鳥伝説;桜もさよならも日本語;「待ち」の子育て;東京下町山の手;国際紛争の読み方;料理の消えた台所;探険家リチャード・バートン;アメリカ人の日本観;歴史的仮名遣い;岩波国語辞典;ローマ皇帝伝;imidas/現代用語の基礎知識 ほか)
2 背表紙を読む(古典の面白さ古典の読みかた;歌人の名;文庫の復刊;訳詩の楽しさ;伝説の辞書;継ぎ足し商法;目録;気ままな雑誌;新人類の訳詩;江戸の百科事典;中世の義賊;木版本を見直す ほか)