出版社内容情報
戦争前夜、ひたむきに演劇に情熱を傾ける学生集団があった──芥川比呂志、加藤道夫らとの遠い交友の日々をシニカルに描いた怪作
内容説明
戦争前夜、ひたむきに演劇に情熱を傾ける学生集団があった。学生演劇の中心は文壇の“鬼才”芥川龍之介の遺児・比呂志と、後に『なよたけ』で劇壇に躍り出ることになる加藤道夫―。芥川たちの活動に照明係として参加した著者は、“怪物”こと一代の財閥の総帥・大倉喜八郎83歳のときの妾腹の子。芥川同様、偉大な父の子ながら、どうもこちらは肩身が狭い…。
目次
第1章 おかしな学生たち
第2章 秀才の群像
第3章 苦悩の青春
第4章 開戦前夜
第5章 芥川二等兵
第6章 わが時代
第7章 加藤道夫の死
第8章 河童忌
-
- 和書
- wreath