出版社内容情報
ドナルド・ダック誕生五十年目にして乗っ取りを仕掛けられたディズニー王国が反撃・再建に成功する迄の熾烈な争いを分刻みで再現
内容説明
1984年6月9日土躍日は、ドナルド・ダックの50回目の誕生日だった。まさにその前日、金融業者ソール・スタインバーグは、ウォルト・ディズニー・プロダクションに対して、敵対的買収の意図を明らかにしたのだった。国民的娯楽産業もを容赦しない乗っ取りの手に対抗して、ディズニーはいかに戦ったか、その克明なドキュメント。
目次
第1部 グリーンメール
第2部 大改造
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
3
1984年、ディズニープロがウォール街の大物投資家に敵対的買収を仕掛けられた。そのディズニー史の一大事件の前後の、ディズニープロの経営陣とその周辺の人々の去就を記録したルポルタージュ。アメリカの投資、証券、法律の用語がどんどん出てくるし、大勢の関係者が複雑な間柄なので、読み易くはない。しかし、ディズニーが今のような巨大コングロマリットへと変貌する原点がここにある。ディズニー一族内の確執、ディズニープロの経営陣と投資家との戦い、その後の大株主と経営陣との次なる戦い。敵味方が次々と変わっていく複雑怪奇な世界だ2022/03/17