出版社内容情報
大批評家の時代は去った。今日ほんとうの批評精神は自由な読書人のうちにある。"平読者"を自認するこの著者の達意明快な作家論!
内容説明
亡友開高健の人と作品をめぐる7篇をはじめ著者秘愛の文章を材にその品格美質をとことん解析。読書のあい間に服すべく、書物の美食家諸氏におくる本。
目次
『あかでみあ めらんこりあ』の時代
20歳の抒情
「やってみなはれ」の筆法
警句の名手
作家の成熟
情念のアンビヴァレンス
豊饒の文学―開高健文学案内
言葉の城
白刃一閃
コラムの文体
曲者と業師
学問と遊びとゴシップ
時代を読む眼
ゴシップで語る人物の器量
現実から夢を織る法
柔らかい小説
清水俊二のマーロウ
ジョージ・スマイリーの魅力
サリンジャー讃歌
伝説のコピーライター
コラムニストの先駆