出版社内容情報
宮本百合子と湯浅芳子。強烈な二人の個性が出逢い、そして別れるまでの愛の日々を描いて、自立する女性が時代と対峙する姿に迫る
内容説明
60年の時間の闇からよみがえる宮本百合子と湯浅芳子の友愛の意味。書き下しノンフィクション。
目次
第1章 百合子との出会い
第2章 名のない愛の生活
第3章 母にもらった愛
第4章 田村俊子への慕情
第5章 北村セイとの恋
第6章 モスクワの日々
第7章 百合子との別れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
21
互いに互いの産婆、親であり、子であり、恋人であり、親友であるような関係、性格の違いやセクシャリティの相違を超えて、補い合い高めあうような間柄で、中條(のち宮本)百合子と湯浅芳子の二人は、手をたずさえて、時代が女性に押し付ける諸々の不条理をはねのけ、自らの全体性を取り戻そうとする。今まで百合子の小説でのみ知られ、百合子に都合よく語られていた二人の若き日々を、90代で存命の芳子に取材することによって、著者はより公正な形で語り直す。ソ連訪問を機に左傾化する百合子と、マイペースで翻訳の道を歩む芳子の対比が面白い。2024/08/15
ひばり
3
復刊を切に願う2010/08/19
椿子
3
面白かった。胸が切なくなるぐらいの二人の友人を超えた愛。凄くよく出来た本だと思う。絶版なのが勿体無い。宮本百合子や湯浅芳子の性格描写も面白い。2010/05/18
小葉
2
宮本百合子と湯浅芳子が二人で過ごした数年。 中山可穂の小説に出てくるような二人。2011/10/12
チャンツ
1
最高!!!!!!!! 2020/05/20