懐しき人々―兄潤一郎とその周辺

懐しき人々―兄潤一郎とその周辺

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163434605
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

谷崎潤一郎の末弟である著者が描く谷崎家の人々と、その交遊。千代夫人は如何にして佐藤春夫夫人となったか等、文豪の真姿を描く

内容説明

谷崎潤一郎の末弟である著者が明す、谷崎家の人々とその交遊―。千代夫人は如何にして佐藤春夫夫人となったか等、文豪の真姿を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

32
谷崎潤一郎の年の離れた末弟・終平の目から、ともに暮らした日々を回顧。身内ならではの赤裸々な日常風景から文豪の素顔を垣間見ることができて興味深い。著者の言葉によれば、谷崎家の人々は妙に意固地になるところがあって、印象を悪くしているとのことですが、著者もその轍を踏襲しています。これまで大谷崎界は敬遠してきましたが、これを機に読もうという気になるぐらい人間的な魅力を感じます。小田原事件や世間でたたかれた細君譲渡事件も中から見ると、なるほど事情があるなと納得します。谷崎作品が好きな人にはもしかしたらおススメかも。2021/08/28

Noelle

5
非常に素直な語り口の文章。長兄谷崎と次兄の関係、嫂である谷崎の最初の妻、千代夫人と共にくらした日々のこと、著者自身の友人だった和田氏と嫂のこと、そののちの佐藤氏とのことなど、至近距離から見たそれぞれの人たちの描写が本当に素直に語られている。両親を早く無くした著者にとって谷崎は兄というより家長の役割を持った父親だったに違いない、そして開明的に見える谷崎も家庭では明治の男の顔だったのだろう。義理の嫁や孫からの目線とはまた違う谷崎がここにいる。2016/04/10

たく

2
いったい何人を養ってたんだ谷崎…2015/06/04

めぐ≠かのん

0
図書館本。話があっちゃこっちゃに飛ぶので読みにくい。そもそも、この弟さんの好きな作品が『蓼喰ふ虫』とのことだからわたしとは思考が合わないのかもしれない。最初の奥さんの話が結構掘り下げられてたのはよかった。2020/03/21

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