出版社内容情報
サンフランシスコで「合衆国皇帝」を名乗り人々に愛されて“治世”を全うした男をはじめ、極付き英国紳士淑女たちの楽しい奇行の数々
内容説明
“人間らしく生きる”ためのお手本です。精神的に豊かな社会のみに存在できる、ホントの奇人たちのおかしなおかしなエピソード大全。
目次
愛される奇人たち(ヘンデルも弾いた馬小屋コンサート;善良な、あまりにも善良な)
ケチもここまで極まれば(由緒正しき吝嗇家系;猫がミルクを残したら…)
胃袋綺譚(これでも「1日1食」である;携帯用“味の貯蔵庫”の中味)
それぞれの“バベルの塔”(酔っ払いがとうとう建てた塔;スウィフトの愛した城)
無償の情熱
アイデアで勝負!
さすがは学者先生(ヘンリー・キャヴェンディッシュの遺産;ハーバード・スペンサーの健康法;チャールズ・オグデンの仮面)
貴族の特権(教育熱心すぎる領主;独り言の腹話術伯爵)
貴族夫人だから許される
イエスさまもびっくり(片足だけの福音;正装した犬との晩餐)
才能ゆえに我信ず
恐れを知らぬ人びと〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
26
87年(昭和62年)の1200円の文春単行本初版。副題は「英国奇人変人列伝」。本邦では12章78話を収録したが、81年刊行の底本は章立てのないアルファベット順に113話を収録。巻頭の一作のみ英国からサンフランシスコにわたって“合衆国皇帝”を名乗った英国人の話で米国が舞台。奇譚が好きな向きは当然として、コアな書籍を読む人にも箸休めになる温故な一冊。英国の貴族や知識階級の金に物を言わせる(或いは費用の事は何も考えない)無茶振りが大半で、周囲も辟易しながらも損はなく生暖かい目で見ているさまが良い。★★★★☆☆2023/02/26
青縁眼鏡
1
"eccentric" の意味を理解するためにすすめられた本。予想以上に自由な人たちでした。2018/08/14
-
- 和書
- あの子