思い出のアンネ・フランク

思い出のアンネ・フランク

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163416304
  • NDC分類 936

出版社内容情報

アンネとその家族の"隠れ家"での逃避生活を援助し、アンネの日記を発見したミープ・ヒースが、四十二年たってはじめて語る回想録

内容説明

丸2年と4週間、《隠れ家》のアンネたちが曲がりなりにも“人間の生活”を続けられたのは、毎日パンやミルクを運び、花や本を届けた勇気ある友人たちのおかげでした。著者は、「物静かで、それでいて好奇心いっぱい」の4歳の女の子だったときからアンネを知り、アンネが『日記』に綴っている暗い日々を《隠れ家》の内と外で体験し、アンネがナチに連行されたあと、床に散らばっていた日記を拾い集めて戦後まで保管しました。『日記』公刊から40年、「わたしはヒーローなどではない」とことわりつつ、はじめてその間の詳細をあかした本書は、『日記』を補完する貴重な記録であるばかりか、それ自体、力強い感動的な物語となっています。

目次

第1部 難民
第2部 隠れ家
第3部 暗黒の日々

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

41
アンネ一家の隠れ家での生活を支援したミープさんが、当時の思い出を語った本。ミープさん自身が、オーストリア出身で、当時貧しくて十分に食べられない子供達を、オランダの人が一時預かりして、健康を取り戻す制度?でオランダへ。そのまま養家に留まり、アンネの父経営の会社に勤め始めます。オランダがドイツに占領され、ユダヤ人迫害が始まりつつある日々が、迫力を持って描かれていました。何度か感じたのは、人間は常時気をはってはいられないという事。 結構凡ミスと思える事がありました。 あの時こうしていたらと、溜息が出ました。 2015/03/04

seeds

15
アンネ・フランクの家族とその知人を含めた8名のユダヤ人の2年に渡る潜行生活を支援し続けたミープ・ヒースへのインタビューをまとめた1冊。ナチスがユダヤ人を迫害し彼らの自由をじりじりと奪い去り虐殺した数は600万人といわれる。しかし侵略されたオランダにはユダヤ人を支援していた人が2万人はいたという。ミープとその夫・ヘンクもその中の1人だ。夫妻は自らの危険を省みず隠れ家への日の何回かの訪問や食料の提供そして話し相手として物質的、精神的におしみない支援を続けた。夫妻は当たり前のことをただしただけだと言う。→2019/10/21

椿子

9
アンネたちを隠れ家にかくまった、ミープ・ヒースの本。 アンネの日記は内部から、この本は外部から、世界情勢やその時の人々の状態を読むことが出来る。ミープ・ヒースの女性としての成長を感じることも出来た。食べ物の描写が本当に美味しそう。皆で苺をほおばる場面が大好きである。 その足は、泳ぐために歩くために走るためにある、という人間の自由を奪われた悲しい体験記でもあった。2011/05/04

ほっそ

8
ミープはフランク一家と知り合う前から、戦争に翻弄されていたんだ・・・食料難から、オランダへ養女に来ていた!ミープは、平和を愛する人だったんだ! フランク一家が、連行されてからの記述も貴重なものであると思います。また、オットー・フランクがアムステルダムへ戻ってくる一連の流れも、それ自体貴重な記録だと思います。 2014/09/16

みほこ

8
この本を読んで、アンネたちがゲシュタポに捕まった後、アンネの日記帳をミープさんが保管していたからこそ『アンネの日記』を読むことができたんだと改めて思った。しかし、戦争中のことを思い出すのは辛いことでもあるんだなと感じた。2014/05/19

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