出版社内容情報
将星のチエ袋、戦闘演出者、また時として指揮官に準ず。近代戦の軍師の機能と実際を第二次大戦を戦った内外２８人の軍人の中に見る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
3
まあ、日本の参謀のバカさ加減にあきれる。草鹿龍之介の真珠湾一撃離脱やミッドウェー攻撃中止など、抗命で軍法会議にかけるのが筋だろう。レイテ沖海戦の栗田艦隊「謎の反転」は、大谷藤之助が敵が背後に迫っていると誤認して反転したことが本書でわかった。それで戦後になっても「いまでも、あのときの判断はまちがっていなかった」というとは、バカは死ななきゃ治らないんだねえ。2020/12/23
Ayano
3
戦時中の参謀２８人についての参謀評(人物や生育環境についても多少は触れているけれど基本的には参謀としての手腕について)と参謀としての役割を去ったときについて書かれている本。１人あたり約10ページだけど２段組みページ。宇垣纏の「皆死ね、みな死ね、国の為俺も死ぬ」は何回このフレーズをみても心に残るものがある。 個人的には帝国海軍以外にあまり関心がないので、陸軍、アメリカ、ドイツ等の話はちょっと流し読みになってしまった。 あと、「第2次世界大戦で活躍した参謀」とあったけれど強烈な黒島亀人などがいないのはなぜ…。2016/05/03
