出版社内容情報
単身赴任の狛江を待ち受けていたのは、借金地獄とヤクザの杯。修羅場を踏みまくった平凡なサラリーマンが到達した“タフ”な境地とは。
内容説明
リストラ寸前、片道切符の単身赴任、待っていたのは借金地獄とヤクザの杯。悲惨、凄惨のち爆笑。なぜか元気がわいてくる新感覚リーマンノワール。
著者等紹介
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年福岡県北九州市生まれ。デザイナー、コピーライター、専門学校講師を経て、作家活動に入る。『すじぼり』で第10回大藪春彦賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
176
ノワール・コメディとでもいいましょうか、アップテンポのドタバタ劇でひたすらスピード感満点で突き進んでいき、アッという間に読了でした。第1章のツイてなさ具合といったら、それはもうハンパなくて読むのがツラくなるくらい、主人公が窮地に追いやられます。でも、そんなどん底の状況下でも、どこか逃げ道を求め、彷徨っていく主人公に痛々しいながら憎めない共感が生まれてしまいました。『すじぼり』も同作者さんの極道モノではありますが、それほどシリアスでもないので楽しく読み進めていけると思います。意外とミステリーでもありました。2014/06/22
ゆみねこ
61
業績不振の広告代理店の男が北九州支店に単身赴任。そこで巻き込まれたのはヤクザの抗争?!ドタバタしながらもラストはハッピーエンドでした。しかし巻き込まれすぎでしょ(笑)2017/11/02
B.W.
27
ビックリするほどの災難の連続。物語の2/3まで良い事無しの主人公。最後バタバタと逆転劇を演じて、無事(?)Iターン。予想どおりの展開ですが、飽きさせず、一気読みできる良質なコメディ作品。本人が望んだわけではないけれど、最大のピンチを救ったのは、長年奉仕してきた会社ではなくヤクザ。会社は決して守ってくれません。2011/01/31
のほほん@灯れ松明の火
25
最初は狛江さんのことが、あまり好きになれなかったのに、ありえないくらいトントン拍子に転落していく様と どんどん開き直って、狛江さんの素地がでてきてからは、すっかり応援してました。岩切親分には、最初から狛江さんのこと嫌いではなかったのかも。。。 最後に部下をかばって、いけ好かない上司を殴るところは爽快でした。 東京に戻ってからの二人の交流(?)も 是非 読んでみたいです! 2010/11/19
zanta
17
48/2/17/2016 面白かった。無責任に楽しんじゃった。それはまずいでしょということはあるんだけど、説得力があって、まぁいいか、小説だし。になって受け入れてしまってた。桜井とか西尾が結構魅力的。2016/02/17