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終点のあの子

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163292106
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

オール讀物新人賞史上最強の「ガールズ系小説」。女子校の甘くて苦い出来事を、やわらかく繊細な文章で描く受賞作ほか全4篇を収録。

内容説明

プロテスタント系の私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と森ちゃんは、通学の途中で見知らぬ女の子から声をかけられた。高校から入学してきた奥沢朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた彼女が希代子は気になって仕方がない。一緒にお弁当を食べる仲になり、「親友」になったと思っていた矢先…。第88回オール讀物新人賞受賞作「フャーゲットミー、ノットブルー」ほか全4編収録。

著者等紹介

柚木麻子[ユズキアサコ]
1981年生まれ。立教大学文学部卒。「フォーゲットミー、ノットブルー」で第八十八回オール讀物新人賞を受賞。柔らかく繊細な文章と巧みな心理描写が評価を受ける。初めての単行本は『終点のあの子』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

207
連作短編集。デビュー作。女子高生の人間模様が描かれている。デビュー作から柚木さんらしいなって感じの女性視点のグループ関係でした。2015/03/02

タックン

151
袖木さんデビュー作を含む短編集。10代の女子の繊細で周りばっか意識して必死に生きてる姿が瑞々しい&痛々しい。男でもそうだけど・・・・。でも女子の世界は厳しいなあ・・・。リアルでどろどろした感じをうまく描いてる。でもやっぱ女子は面倒だなあ。2014/03/12

なゆ

141
女子高生の微妙でややこしい心理…憧れてるかと思えば嫉妬したり、妬んで僻んで羨んでひとりで焦って。クラスの中の大きな流れは何がきっかけで起こるか分からない。どのグループに属するのかとか、スクールカーストのような形でしか、今や学校生活って語れないのかな。「ふたりでいるのに無言で読書」の、クラス一華やかな恭子さんとオタクグループの早智子の夏休みの交流がよかった。嘘っぽくなく終わるのが、切ないけど。高校のころの事を思い返しながら、あの頃の誰かに重ねあわせながら読んだ。いろいろあったけど、キラキラしてたよな~って。2014/04/29

lonesome

139
これもまた青春。さっき高校女子サッカーの番組をちらっと観たあとに三話目の「ふたりでいるのに無言で読書」で雨の降る日に家での二人の会話を読んで涙が止まらなかった。朱里と希代子のすれ違いも切ないな。―そんなに嫌いなら、自分のことなんて、忘れてくれれば良かったのに。 最後のページでまた泣かされた。強そうに見えてもみんな弱さを隠して生きてる。それを正直にさらけ出せる場所があるといい。2014/01/11

☆ゆう☆

121
今おすすめしたい柚木麻子さんのデビュー作。本当に女性の心理描写が上手である。多感で敏感な女子高生の感情がリアルに描かれている。友達を羨ましいと思うことは誰にでも経験があるだろう。しかしそれはちょっとしたことで陰険な嫉妬に変わる。「羨む」と「妬む」の紙一重さを改めて考えさせられた一冊。大学生の朱里には好感がもてなかった。自分がされてあんなに辛かったことを自分もしてしまうなんて、なんともふがいない。2012/01/11

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