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春告鳥―女占い十二か月

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163291604
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「オール讀物」に毎月掲載されていた本篇は月ごとの風物を織り込みながら、江戸の女を生き生きと描き出す、切なくも愛らしい短篇集です。

内容説明

江戸時代、実際に売られていた占い本から想を得て、一月から十二月まで、その月に生まれた女の人生を描いた傑作時代小説。

著者等紹介

杉本章子[スギモトアキコ]
1953年、福岡県生まれ。ノートルダム清心女子大学国文科卒。89年に『東京新大橋雨中図』で第一〇〇回直木賞受賞。「信太郎人情始末帖」シリーズ第一作『おすず』で二〇〇二年度中山義秀文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まあか

42
「女用知恵鑑宝織」という生まれ月による占いの本をもとに、1月から12月までの12話の小話がつづられている。大人向けの色恋沙汰の数々。ぞっとするものも多く、短い話の中にうまくひねりがあって面白く読んだ。図書館福袋に入っていた1冊で、自分ではまず手に取らなかったと思われるため、新鮮だった。2022/04/09

38
生まれ月で占う「女用知恵鑑宝織」。1月生まれから12月生まれまでの女性を主人公にした短編集。占い本、わりかし厳しいこと書いてあるし、悲しい結末のものもチラホラ。でもやっぱり心が温かくなる結末のものがいいですね。表題作の「春告鳥」と「ごんぱち」がよかった。2015/08/12

nyanco

33
○月生まれの者は前世で…と始まる生まれ月占い。前世の行いが良かったから…と言うのは僅かで、殆どが前世のたたりで…の様な展開。その占いの翻弄されてしまう女もいれば、これも前世からの定め…と諦めてしまう女も…。でも占いなんて…と跳ね返してくれる女も…。私も占いは好きで毎日チェックしちゃうクチですが、占いはいいことだけ受け取って、あとは軽く流すくらいの方がやっぱりいいみたいですね。12の月に合わせた12通りの様々な女の生き様、とても面白かったです。短編だし、とても時代物初心者の私にもとても読みやすかったです。2010/10/03

26
生まれた月で女の前世や今世を決めつけられてたまるか、と思いながら読み進めたが占いは大して意味を持つでもなく、12人の女性達の哀しさ、憐れさ、勁さ、強かさ、優しさを描く物語だった。2022/02/03

としえ

24
著者初読み。生まれ月で女の運命がわかるという占いにちなみ、一月から十二月までの誕生月の女性を描いた短編集。この時代のたくましい女性の生きざまは好きだが、読了に時間がかかってしまったのはなぜだろう…。ただ単に合わなかったのか。毎回どこかで登場する占いの本も、前世のことまで述べているかなり怪しげな占いだし、どうとでも取れる内容なので、途中でこの占い必要?と思ってしまった。それでも「つばめ魚」「あした天気に」「ト一のおれん」「ごんぱち」の話は良かった。ごんぱちは最後が好きだ。2015/11/29

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