出版社内容情報
禿鷹が遺した裏帳簿のコピーをめぐり、神宮署、警察庁、東都ヘラルドの記者が動き出した。悪事は闇に葬られるのか。待望の新シリーズ。
内容説明
死せる禿鷹、生きるキャリアを走らす!史上最悪の悪徳警官が、死を賭して守った署内裏帳簿のコピー。それが、警察庁幹部によって葬り去られようとしていた。南米マフィアの復活と共に、血腥い暗闘の火蓋が切って落とされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
101
シリーズ完結編の第5弾。前作から勢いそのままの話が引き継がれ、噂の裏帳簿が話の軸に展開されます。とにかく出てくるキャラがオールスター状態での騙し合いが繰り広げられ、500ページ余りの超大作もどんどんページが進みます。やはり「岩動」がインパクト大でシリーズ最強の悪事を次から次へと企てます。誰か一人くらいマトモなキャラはいないのかと思ってしまいますが、このバイオレンスなスピード感こそが、本作の真骨頂ですね。とりあえず何気に再読し始めた『ハゲタカ』シリーズもお腹いっぱいになって、無事読了するコトができました。2022/08/18
サム・ミイラ
90
前作で禿富鷹秋警部補が命を賭して守った神宮署の裏帳簿コピー。警察機構の浄化を進めようとする者達とその存在を抹殺しようとする勢力との熾烈な争奪戦が始まる。禿鷹の敵討ちに燃える渋六の水間と御子柴警部補、更にはクールで強烈なオーラを放つ禿鷹の未亡人も参戦!前作を遥かに凌ぐ傍若無人さで悪の限りを尽くす岩動寿満子警部との対決は読み応え十分!やはりこのシリーズは爽快で突き抜けて面白い。ラストで一瞬ホラーになるが、それは読んでのお楽しみ(笑)2015/03/14
RIN
24
シリーズ最終章というか決着編?つくづくハゲタカって不思議な男だなあ。死して魅力と影響力を再認識させる存在感ありまくりの男。頭脳戦というより武闘戦だし、警察ってか警官ってこんなアグレッシブ?な感じではあるけど面白かった。さすがマニアの逢坂剛さん、西部劇みたい。2012/04/03
くらげ@
13
(☆☆☆)ハゲタカがいなくなったあとも裏帳簿はそれぞれの思惑に揺れながらその手を流れていく…。禿富夫婦とはなんだったのだろう。そして最後までハゲタカがわかりませんでした。でもそれで良いのかもしれませんね。2016/01/01
シンクー
10
表紙に「禿鷹」の文字がなかったが禿鷹シリーズだった。ハゲトミと司津子の馴れ初めとかあったらなと、あと渋六の水間弱すぎるんじゃない2014/09/17