秋から、はじまる

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163285405
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ストッキング会社社長「リッちゃん」こと小仲律子は、樹里の自慢の伯母である。その女傑が年下シェフに一目惚れしたから、さあ大変。

内容説明

姪・樹里は、恋愛進行中の伯母・律子に嫉妬する。仕事人間・小仲律子47歳を惑わす生涯で、ただ一度の恋。札幌発・純愛小説。

著者等紹介

喜多由布子[キタユウコ]
1960年、北海道生まれ。札幌在住。2004年に、札幌・すすきので働くホステスの転機を書いた「帰っておいで」で第25回らいらっく文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

148
ズバリ「戦う女性」の作品で、主人公はプーな26歳の女性「樹里」ですが、明らかに主人公をとりまく女性キャラたちが数段、魅力的で、完全にオトコのカラーはある意味、封印されており、完全に戦う女性たちの理論武装オンパレードです。男性の自分が読んでさえ、ココロうつセリフやステキな文章が多数ありましたから、女性の読者が読むとなおさらココロうたれるでしょう。中盤(前半?)から後半にかけて、主人公が若干(かなり?)イラっときますが、そこはさすがの喜多さん、最後はしっかりまとめてくれました。秋にはふさわしい素敵な作品です。2013/11/16

BlueBerry

50
女性の成長物語。砕けた語り口で割と淡々と物語は進んで行きます。飽きなかったけどもうちょっとメリハリがあったほうが良かったかな。最後はそれなりに上手に纏めてありました。可もなく不可もない感じだけれど総合的には割と好きな作品でした。序盤○中盤○ラスト○2014/04/06

アッキ@道央民

25
【北海道出身の作家を読むコミュニティ】会社社長で仕事人間の叔母、律子から恋の相談を受けた樹里。遅い初恋をした叔母に対して協力したりしていましたが、そんな25歳の樹里も自分自身の幼さゆえに恋人の慎介との事をきっかけに妬み、思い悩む事に。札幌の街を舞台にした恋愛と、若い樹里の成長物語。主人公にはもどかしさを感じる部分もありましたが、ラストの終わり方は心地よく感じました。リッちゃんが魅力的。ひたむきに生きる女性が活躍する喜多さんらしい作品でした。2014/10/06

zanta

13
31/1/30/2016 語り手の主観と主張がどうも好きではなくて。こんなに偏った考えを正論として振りかざされても、共感できない。むしろ不愉快に感じながら読んだ。それでもりつこさんお姿は潔く魅力的で、そのポジティブさ、パワーに圧倒された。私の不快感は感じ方として間違っていず、この語り手の成長譚ーどう変わるかがテーマなのだと思えたら、不快感も消えてた。物語へ引き込む力はすごいと思う。2016/01/30

ち~

11
「男の人を、好きになったようだ」47歳、零細企業の社長である伯母、リッちゃんから突然告げられた樹里。大好きなリッちゃんの初恋のために協力を誓う樹里。その伯母の初恋の話かと思いきや、ちょっとした事から、恋人もいて、そこそこ幸せだった樹里がいつの間にか全てがうまくいかなくなり、妬み、怒り、いじけながら成長していく話でした。この作者は「隣人」しか読んでいないのですが、こちらはゾワゾワ・ドロドロは全くなく、爽やかに読み終わりました。リッちゃんが素晴らしく素敵な女性でした!2014/08/03

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