内容説明
赤坂で殺人事件発生―被害者は右翼団体に所属する男。警視庁公安部の倉島は、なぜか特捜本部に呼ばれる。二日後、今度は暴力団構成員が殺された。さらに、第3、第4の事件が…。殺人者はプロ、鍵はロシア。倉島が、敵に挑む―。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道生まれ。上智大学卒業。大学在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞し、デビュー。レコード会社勤務を経て、81年より執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を受賞。08年、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞をダブル受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuna Ioki☆
59
1483-179-10 倉島警部補シリーズ第三弾。相変わらずのスピード感で読むスピードも上がらります(笑)第一弾で公安としての動きがほとんど分からず指示待ち状態だった倉島が周りに支えられながらも指示することができるまでに成長(≧∇≦)bしかも前回までの准主役から本格的に主役に踊りでました(笑)次作でさらに成長が見られそうで楽しみ。2016/06/05
Syo
29
これまた、今野敏の作品。 なので既読っぽいんだけど、 確証がないまま 読み終えちゃいました。 ゼロになってからの話は 覚えているんだけど。2017/01/30
えむ
27
4人が殺される。ロシアがらみらしい。倉島は犯人がシロコフらしきことを突きとめる。しかし、倉島が追うのは「釧路・留萌ラインに関するトルーマンの密約文章」。倉島達夫シリーズ第3巻。公安らしくなった倉島がいた。前巻ロシアでの経験が生かされている。次巻も楽しみだ。2742013/10/26
りょうけん
26
<研> 物語はいきなり今までの二巻とは異なった始まり方と展開を見せる。前作迄は間違いなく本作の主人公だった ” ヴィクトル” がのっけには出てこない。 変わって警視庁公安部の組織的な話を倉島警部補が語っている。そう云えばプロ野球のマスコット着ぐるみに入ってしまった ”兵藤” はどうなんったんだろう。もう出番は無いのかな。良い奴だったよなぁ。などと自分勝手なつまらなく下らない事を考えている間に物語は『本格公安小説』(Named By りょうけん)へと急展開してゆく。いやはやなんとも面白いのである。2021/11/06
☆エンジェルよじ☆
24
初今野さん。返却した女性が「読みやすくて面白かった」とお勧めしてくれた。(たぶん初対面)ほんとに読みやすくて面白かった。公安という組織の仕事がちょぴりわかった。北海道が分裂されなくてよかった。2011/01/30