内容説明
「蝿男」などさまざまな愛の形が描かれた奇妙な6つの物語、腐純愛小説集。
著者等紹介
田口ランディ[タグチランディ]
1959年、東京生まれ。2000年に長篇小説『コンセント』を発表、本格的な作家活動を始める。人間の心の問題をテーマに、幅広く執筆活動を展開。2001年、『できればムカつかずに生きたい』で第一回婦人公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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leo
11
図書館のリサイクル本でゲット。"腐"純愛というテーマを感じたのは「蝿男」ぐらいだったけど(とてもよく腐っていて良かった)どの話も面白かった。どれもハッピーエンドとは言い難いけれど読後感が良い。2022/01/12
atota
3
人間と人間。その関係は家族であったり同僚であったり偶然出会っただけだったりだけど…。最近この方にしか描けないようなやり切れない、しかしリアルなストーリーに心惹かれます。よかった。※装丁が読者を選んでしまいそうなのが残念。色んなひとに読んでほしいのに。2011/01/16
ちぃこ
2
『蠅男』不思議なお話。なんか独特。でも、『鍵穴』のほうが良かったかな。初めて田口さんの作品を読みました。2014/10/19
まこ
2
最初の二つの話は読むのが苦痛なくらい。 でも最後の鍵穴はよかった。 田口ランディは初めて読んだけど、話に幅がありすぎてどんな作品を書く人なのかよくわからなかった。2014/05/29
あくびこきぞう
2
久しぶりに読んだ田口ランディの短編集。ノンフィクション領域での彼女の関心がどうフィクションに展開されていくのかということが興味深かった。圧倒的なことは、わかるんじゃなくて、つかまる、んだ、という登場人物の台詞が印象的 2012/09/05