出版社内容情報
第22回柴田錬三郎賞、第4回中央公論文藝賞、第16回島清恋愛文学賞を受賞!早くも映画化決定!
まさしく、身体で書いた小説だ。ひとりの作家がガラリと変貌した。──渡辺淳一氏
自分をさらけ出し、文学として昇華した並々ならぬ作品。──林真理子氏
性を主題としながら、この清潔な読後感。作品の完成度の高さゆえである。──浅田次郎氏
内容説明
奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。