内容説明
「かわせみ」に逗留する華族夫人・蝶子は思いのほか気さくな人柄だが、築地居留地で賭事に興じて千春を心配させる。果たしてその正体は?表題作ほか、千春が麻太郎の出生の秘密を知る「西洋宿館の亡霊」など全六篇。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
43
時代はすっかり明治。メインも当然ながら麻太郎と源太郎コンビ。花世と千春。懐かしい人物の再登場に、旧シリーズ読み返したくなります。麻太郎について、こんな形で明かされるとは思いませんでした。千春の涙は、るいに怒られる以上に東吾なら恐れたはず。これで安心と言えば安心なのですが、るいの心情絡めてじっくり長編で読みたかったです。2011/08/09
えぐ@灯れ松明の火
8
新・御宿かわせみシリーズ第二弾。ついに千春が麻太郎の出征の秘密を知る。東吾の恐れていたことはしっかり現実になってしまったが、それが今後どう影響していくのか気になるところ。2011/09/23
かっぺ(こと悩める母山羊)
7
見た目も性格も東吾ジュニアな麻太郎にはもうちょっとひと癖あってもいい気がする。2010/01/29
Angelina
7
麻太郎、源太郎、花世、千春の今後がますます気になるところ。明治編になってからせつないのでこれからはみんな幸せになってほしいな。次巻も読まねば2010/01/17
ときわ
5
再読。江戸編最後の表題作は、どうってことない話だった。そして今作の表題作。ここに繋がってた!前読んだ時は間が空きすぎて驚きも何もなかったが。今続けて読んでるので「ほ~っ」って感じ。女の見た目は変わったが気持ちは変わってなかったし、前よりずっと素敵な人になってた。そして今回の最後で、千春は知ってしまった。麻太郎は帰国した時教えられていたが、千春が知ったことを知った。そして源太郎も知る。思いやりのある源太郎が二人の側にいて良かった。2020/08/26
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