出版社内容情報
切腹したはずの浅野内匠頭は生きていた! 四十七士の運命やいかに!
もし四十七士の討ち入りが、忠義ではなく単なる勘違いだったら? 日本人なら誰もが知っているお話を大胆に読み替えた傑作パロディ。
浅野内匠頭は切腹直前、謎の老人に命を救われます。そんなこととは知らない浪士たちはやる気のない大石内蔵助を担ぎやっとのことで討ち入りに漕ぎつけますが、それは幕府転覆を目論む謎の老人の壮大な計画の一部だったのです・・・。元禄時代の有名人総出演でおくる新「忠臣蔵」をお楽しみ下さい。
内容説明
討ち入りはほんとうに義挙だったのか?そこには封印された奇想天外な陰謀が存在した!四十七士に吉良上野介、水戸黄門まで加わっての元禄バトルロワイヤル。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪生まれ。93年、「凶の剣士」で第二回ファンタジーロマン大賞(集英社)に佳作入賞、同年、ジャズミステリ短編「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第三三回星雲賞日本短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
33
子供の頃から忠臣蔵が好きでした。忠義とか…日本人好みですよね。私もその一人。実際にあった話なのに本当に色々な伝わり方をしている。実際はどうだったんだろうと正直思います。テレビで観る浅野内匠頭はかっこいい役者さんだし。そういう点ではもしかしたら現実に近いのがこのお話かもしれない。仇討云々は別として。後世でもこんなに語り継がれているとは赤穂浪士の方々も想像つかなかったことかもしれない。あの忠臣蔵の1件には、きっといろんな思惑も絡んだと思う。タイムマシンがあったら内蔵助、内匠頭、亜久里、吉良の声を聞いてみたい。2011/06/20
そうたそ
25
★☆☆☆☆ 忠臣蔵のことはほとんど知らないのだが、そんな初心者が手にとったところでいまいち入っていけないような内容にがっかり。全体的なイメージとしては、田中啓文さんにしてはそれほどふざけることもなく、真面目に歴史小説書いてるなーという感じ。勿論、全体にユーモアは感じられるのだが、いわゆる田中さんの駄洒落エンタメみたいなふざけ方はしていない。割としっかりしている内容だっただけに、忠臣蔵が何たるかをほとんど知らないままこの本を手にとってしまったのが、勿体無く思われる。また暫くして再読しようかね。2014/09/09
はる
14
最初は容姿や性格を面白可笑しく語る調子と、信じられないような展開にとまどいましたが、読み進むうちに『どうなってしまうのか?!』気になってしかたがなかったです。最後はちょっと煙にまかれた感じでしょうか(笑)2013/09/01
高橋 (犬塚)裕道
6
星4。面白かった!アホばかりが出てきて話がアホな方へ転がる。最後は思わぬ展開に!こういう話好きです。2022/06/28
しらたま
6
忠臣蔵ビギナーがこんなところから入ってもよかったのかしら??水戸親子のすっとぼけぶりと高笑い、聞き違いと人違い、もうハチャメチャで楽しめましたが・・・2013/10/12