出版社内容情報
46判 上製カバー装 360頁
劉備は荊州四郡を押さえ、戦力は巨大化する。孫権、曹操と睨み合いながら、劉璋との戦いへ……。宮城谷版「三国志」怒濤の第七巻
内容説明
劉備、孫権より荊州を譲られる。曹操、関中に兵を進める。そのまえに馬超との熾烈な戦いが待っていた。戦場に矢の雨が降る。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
59
ここに来て劉備は蜀を手に入れていよいよ三国鼎立のような感じになってきます。宮城谷さんはエンターテイメントというよりも物語という感じがします。史書を読み込んでほかの三国志にはあまり出てこない人物を克明に描かれています。また劉備を賛歌すると言うよりも本当に君主として望ましいのは誰か、ということに重点を置かれている気がします。2015/05/11
優希
41
焦ったさがある中での周瑜の死。均衡は敗れ、劉備の策略が冴えるように思いました。遂に三国が建立されたと言っても良いですね。劉備も老いつつあり、いつまで前線にいられるか気になります。2024/04/04
Ever531
18
劉備は順調に蜀に勢力拡大し、あっさり五虎大将軍が揃い踏み。曹操もとうとう魏王に。七巻は。。。ホウ統と張遼が良かったです。ホウ統はかなりイメージが違って、司馬懿っぽい感じでしたわ。それにしても、全然諸葛亮は活躍しませんね~2015/07/07
しーふぉ
15
三國鼎立。曹操、劉備も老いが目立って来ました。2018/12/21
つみれ
14
三国志において時代の趨勢を決定づける戦いといえば、官渡・赤壁・夷陵が挙げられるが、読み物としてのおもしろさを追求する場合、本巻収録の「潼関の戦い」「合肥の戦い」はあるいはそれらに勝るかもしれない。潼関で曹操が危地に陥ったとき、許褚は鞍を盾に矢から曹操をかばい、右手で船を漕ぎ脱出するという離れ業をやってのけたが、これは三国志屈指の名場面であろう。「国家の大事です。私怨によって公の道義を忘れはしません」合肥で、普段から仲の悪い張遼、李典、楽進が呉の大軍を前に協力し、寡兵で押し返す様子はいつ読んでも鳥肌ものだ。2016/01/23