内容説明
地下鉄サリン事件で妻子を失った救急救命士が出会った、新宿で生きる戸籍のない子供たち。理不尽で惨めな境遇に追いやられた彼らがはじめた、危険きわまりない“遊び”とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志庵
5
救命士の堕ちていく様に納得が出来ない。なんであんたまて犯罪に手を染めてくん?て感じ。それが馳作品といわれればそれまでなんですが…。2015/03/26
tonsuke
3
救命士が、なんで?中国の孤児たちに同情するのと、犯罪に加担するのとはぜんぜん違う次元でありまして、なっとくいきませ~ん。いくら、地下鉄サリン事件で身内に犠牲が出たからといって、そんなぁあ~。ず~とそんなことを思いながら読んでいた。 終盤は、救命士が走る走る。走れメロス状態で、最後力尽きた。読むのも力尽きました。2013/03/22
ぐずぐず
3
あまりのダークさ(おかしな日本語ですが通じますよね?)に疲れて、暫く遠ざかっていた馳作品。久々に勇気を奮って読んだこの本は、他の作品よりグンとマイルド。それなりのカタルシスも用意されていて、多少なりとも遣り切れなさを緩和させている。スピード感は相変わらずで、ラストまで中弛み無く読ませる。普通の冒険小説と思って読んでも違和感は無い筈。ディープな馳ファンには物足りないんだろうなぁ。2011/09/03
オオイ
3
このオヤジよく分からない読んだだけ。2010/06/18
蝉、ミーン ミーン 眠ス
2
馳星周作品の中ではかなり真っ当な部類に入る主人公なだけに堕ちていく展開には強引さを感じたが、じゃあ他にやれることがあったのかといえば結局は離散の道しかないのだし、ならばやりたいことをやって破滅するのも一興ではある。2023/06/13